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23区内で“家賃3万円”の激安シェアハウス。オーナーも住人も働かない生活だが「将来の不安はないです」

「将来の不安はないです。今のままでいいですね」

 内装工事は住人と一緒に自力で行った。2か月かかったが、そのおかげで初期費用は50万円で済んだ。物件全体の家賃は月に11万5000円。月の利益は1万5000円ほどだそう。ほとんど儲かっていないが、それでいいという。 「シェアハウスの業務は1時間の掃除を月に2回するだけです。今も便利屋や知り合いの仕事を手伝う以外は、自宅かシェアハウスでほぼ寝ています。月の支出は自宅の家賃4万円と食費の3万円くらい。そもそもシェアハウスは儲けるためではなく、楽しいからやっているんです。住人のみんなと話したり、ゲームしたりするのはタダですし。将来の不安はないです。今のままでいいですね」  利益の出ないシェアハウスの運営はビジネスの観点から見れば無意味に思える。だが、そこに住む仲間との時間があることで、市川さんは娯楽にカネがかからない。ゆえに生活費が極限まで抑えられ、働く必要もないというわけだ。 240416取材・文・撮影/藤中一平
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