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記者会見で初対面!? 写真集初プロデュースのみうらじゅん、主役の沢地優佳をベタ褒め

記者会見の場で、沢地優佳と初対面

175527300――制作にあたって意識されたことは? 「気をつけたことは、セレクトはもちろんのこと、帯に「爆乳」「熟女」みたいな文字は入れないようにしたことですかね。もちろんそれも沢地さんの大きな魅力だとは思いますが、そこばかり強調しなくてもいいものが作れる自信があったので」(みうら) 「今回、載せる写真を自分で決めず、全部みうらさんにお任せしたのですが、それって私にとっては大冒険だったんです。いつもなら、「もう少しウエストが細く写ってる写真に替えたい」とか「顔が小さく見える写真を使ってほしい」とか、色々と希望をお伝えさせてもらったかもしれません。でも今回は初めての「紙」の写真集でしたから、ありのままをお見せすることが「紙」という媒体では大切ですし、そう思ったからこそ、私よりもずっと長く紙のグラビアを見てこられた、みうらさんにお任せしようと思ったんです」(沢地) 174924990——刊行記念の記者会見で、ついに初対面ということになりました。 「グラビアン魂では、出来る限り妄想を維持するために撮影現場には立ち会わないんですが、それは、会ってしまうと照れ臭くて「こうしてほしい」って言えなくなってしまうからなんです。「後ろ手にして下さい」「ボンデージ姿で畳に正座して下さい」なんて指示はできないですからね(笑)」(みうら) 「グラビアン魂への出演もそうですが、写真集制作の機会を与えてくださったみうらさんは、繰り返しになりますが私にとって仏様ですので、今回、初めてお会いできて、感謝の気持ちと感動で拝ませていただきたいくらいでした」(沢地)

『Venus,y』の主役は当然、沢地さん

175343270——そしてその思いと活動の成果が写真集『Venus,y』という形になりましたね。 「『Venus,y』の主役は当然、沢地さんですから、僕はできるだけ目立たない存在でいたかったんです。唯一「みうらじゅん」を目に見える形で出したのは、買って下さった方のお邪魔にならないように、表紙カバーをめくったところ(本表紙)に、エスキース(撮影のための下絵)を敷き詰めたことだけです」(みうら) 「最初に受け取った色校生では、あまりの良い仕上がりにずっと見入ってしまい、気付けば3時間半くらいたっていました。それくらい、この写真集は、みうらさんが構成してくださった世界観によって、まるで映画のような仕上がりになったと思います」(沢地) どうやら、写真集制作として異例の進め方は、あえて会わないことで妄想を自由に膨らませて作品へと昇華させるという、文化系大人のみうらじゅんらしいプロデューサー術だったようだ。沢地という「ヴィーナス」を発見した喜びと、「紙媒体への愛」を力に、みうらが第二弾、第三弾の写真集をプロデュースする日も遠くないのかもしれない。 <取材協力/松久 淳>
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沢地優佳 写真集『Venus, y』 沢地優佳 写真集『Venus, y』

みうらじゅん、写真集初プロデュース

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