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記者会見で初対面!? 写真集初プロデュースのみうらじゅん、主役の沢地優佳をベタ褒め

―[沢地優佳写真集]―

みうらじゅんが初の写真集をプロデュース

 長引く出版不況のなか、とある写真集が話題を呼んでいる。    写真集『Venus,y』は、あらゆるカットの構図を本書のプロデューサーであるみうらじゅんがエスキース(撮影用の下絵)で指示し、その後の写真選び、全体構成も手がけた。ところが、この『Venus,y』の主人公であるレジェンドグラドル沢地優佳とみうらは、企画段階でも、4回にわたった撮影でも、会うことは一度もなかったという。果たして、この異例の進行にはどんな狙いがあったのか? その真相を探るべく、4月22日に神保町・書泉グランデでマスコミと写真集『Venus,y』購入者を招待して開かれた記者会見&トークショー後、みうらと沢地の二人を直撃した。

沢地優佳さんの写真集をプロデュースさせてほしい

175554560——みうらさんにプロデュースのオファーがきたきっかけは? 「いやいや、僕は“ひとり電通”なのでこちらから沢地優佳さんの写真集をプロデュースさせてほしいって、編集者に頼み込んだわけです。沢地さんには一度も会ったこともなかったのにね(笑)。だから、さっきの記者会見で沢地さんが「夢が現実になった」と言ってくださったけど、むしろこれは、僕の夢だったわけです。沢地さんの紙の写真集がどうしても欲しかったんだけど、いまはそんな話をしても、すぐに「出版不況」って言葉が返ってくるでしょう。でも、そんな時代でも熱意があれば紙の写真集も出せるんだ、っていう事実を作りたかったんですね。そうすればこれを機に出版界も少し変わるんじゃないか、って思います。さらに今回は、アイドル写真集やDVDの聖地での取材でもあったので、「神対応より紙媒体」、これをキャッチフレーズによろしくです(笑)」(みうら) ——そもそも、なぜ沢地優佳さんだったのでしょうか? 「リリー・フランキーさんと長年連載している「グラビアン魂」で4回も撮影をお願いした方ですから、そりゃもう大好きで。その度、エスキースを描かせて頂いたんですけど、必要なカット数の3倍くらい描いてしまう。それくらい、僕の妄想を呼び起こしてくれる存在だったんですよね。そして実際に写真があがってくると、僕の妄想集大成を沢地さんが全部実現してくれていてとても嬉しかった。だから、気持ちの中ではずっとタッグを組んでた感じでしたね」(みうら) ――沢地さんは写真集のオファーを受けたとき、どう感じましたか? 「こうして熟女と呼ばれるまで長年活動し続けてきた自分に、とんでもないご褒美をくださったと、心からの感謝でいっぱいでした。そういう意味でも、みうらさんは私にとって仏様のようです」(沢地)
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記者会見の場で、沢地優佳と初対面
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沢地優佳 写真集『Venus, y』 沢地優佳 写真集『Venus, y』

みうらじゅん、写真集初プロデュース

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