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息子1人に3030万円の教育費。世帯年収700万円でさせた海外留学の「悲しい代償」――大反響・総合トップ10

大きかった代償

[コスパが悪い学歴]の真実

息子から届くリゾートでの写真を見ると若干イラッとすることも

 卒業後は日本にある専門学校に1年、アメリカのコミュニティカレッジに2年。そして全米大学ランキングでも上位のフロリダ大学に編入できたが、代償は大きかった。 「息子がアメリカに旅立つ前に留学にかけられる予算は1200万円しかないと宣言していました。それなのに円安のせいですでに超えちゃってるんです。順調にいっても、卒業まで1年半もあるのに……」  世帯年収は約700万円と中流家庭。ここまで多額の教育費を捻出するために、夫婦でかなりの節約生活を続けている。 「60歳までは社宅にいて、昨年からは学生寮の寮長・寮母として夫婦で住み込みで働いています。正直こんなに自由がない仕事だとは思いませんでしたが住み込みなので家賃と光熱費がタダでありがたい」

保険金を留学費用に…

「5年前には私ががんになったのですが、保険金が下りたので留学費用に充てられて助かりましたよ。今はなんとか寛解しました」  とはいえ、妻に対しては申し訳ない気持ちもある。 「妻はずっと『定住できる持ち家が欲しい』と言っていましたし、老後資金の心配もあります。ですから、子供が独立したら、瀬戸内海で民宿をしながら妻孝行したいんです。それまではなんとか健康で踏ん張りたいですね」  我が子を海外で学ばせるためには、相当な覚悟が必要だ。
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3030万円、幼稚園からの詳細
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