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試合に出れずに苦しむ、2軍降格の巨人・秋広。阿部監督の評価は「辛辣すぎないか」

秋広への評価は「辛辣すぎないか」と思ってしまう

昨年、二桁本塁打を記録した若干21歳の秋広も、阿部新監督から洗礼を浴びている。身長2メートルの体躯から豪快な打撃を繰り出す一方で、器用さも兼ね備えている若手のホープだ。松井秀喜氏の代名詞「背番号55」を背負うことからも、球団側からも高く期待されているはず。 近年の巨人は左打者の長打力不足に悩まされていたものの、この秋広が台頭したことにより、解消されたかのように思えた。 しかし、阿部氏は他の選手と比較しても辛辣に思える評価を下した。2軍で開幕を迎え、5月7日にようやく1軍昇格したが、途中出場など中途半端な形で20打席しか与えられなかった。にもかかわらず、5月20日にまたもや2軍降格の憂き目に。 チャンスそのものが与えられていないため、一向に調子が上がってこないのはやむを得ない気もしてしまう。できればもう少々長い目で見てほしいものだ。筆者も含め、継続的に秋広の姿が見たいファンは多いのではないだろうか。 投手とは異なりほぼ毎試合出場することから、中長期的にコアとなる選手の育成も視野に入れた起用法がポイントになっていく。現在、高卒4年目を迎えた秋広だが、試練の時期と言っていいだろう。素材は間違いなく一級品のため、かつての先輩選手たちのように、この状況を乗り越えてほしい。 <TEXT/ゴジキ>
野球評論家・著作家。これまでに 『巨人軍解体新書』(光文社新書)・『アンチデータベースボール』(カンゼン)・『戦略で読む高校野球』(集英社新書)などを出版。「ゴジキの巨人軍解体新書」や「データで読む高校野球 2022」、「ゴジキの新・野球論」を過去に連載。週刊プレイボーイやスポーツ報知、女性セブンなどメディアの取材も多数。Yahoo!ニュース公式コメンテーターにも選出。日刊SPA!にて寄稿に携わる。Twitter:@godziki_55
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