ライフ

傘ビニール袋に肉を詰め込む客も…。“激安焼肉食べ放題店”に来た「ヤバい迷惑客」の実態

存分に満喫するタチの悪い「食い逃げ」

焼肉 また、食べ放題店に限った話ではないが、飲食店で起こり得るのが「食い逃げ」。こちらは、迷惑行為というより無銭飲食という立派な犯罪なだけに軽視できない行為だろう。 「私は3店舗の焼肉店でトータル4年ほど働いていましたが、一度だけ食い逃げも目の当たりにしました。平日の夜、そこそこ混んでいる時間に一人で来店した中年のおじさんだったのですが、気がついたら席にいないし、荷物もなく伝票だけが差さっている状態でした。一応、トイレや店の外もチェックしましたが見つからない。仮に待っているお客さんがいるほど混み合っていれば、すぐにテーブルを片付けないといけないので気づきやすいですし、逆にガラガラでも目立ちますが、絶妙な混み具合だったことで発見が遅れてしまったのかもしれません」  最終的にそのお客さんの食い逃げが確定したのは閉店後なのだが、その時にどんなものを食べたのか確認してみたところ……。 「閉店後に注文履歴を見返してみたら、普通に食事を楽しんでいたんです。お酒も飲んでるしお肉以外に冷麺も食べている。しかも、最後に『アイス』まで注文しているんですよ! 食い逃げする気満々でデザートまで頼むって、どういう神経をしているのか理解不能です。多少なりとも悪いことをしているっていう意識はないんですかね。もう、怒りを通り越して呆れちゃいました(笑)」

最低限のルールとマナーは守るべし

 村田さん曰く「激安食べ放題店は、他の飲食店よりも迷惑客が多い気がする」とのこと。値段を気にせず、思う存分に食べられる、そんな自由さが自分勝手な行動を取らせてしまうのだろうか。  先日、東京都ではお客さんが行う迷惑行為や悪質なクレームなどを防ぐ条例の制定に向けて動き出した。飲食店に限らず、どんなお店であっても、人として最低限のモラルは忘れたくないものである。 取材・文/サ行桜井
パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
X(旧Twitter):@sagyosakurai
1
2
おすすめ記事