更新日:2024年12月16日 15:53
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“カップ麺を膝に置いて爆睡”する泥酔リーマンの末路。予想どおりの結末に周囲は…

爆音でYouTubeを再生するヤカラ系の若者

 さらに迷惑なこんな体験もしたという。 「やっぱり遅い時間の電車内に乗った時、腕に刺青が入ったヤカラ系の若者たちがいました。彼らは大音量で迷惑系ユーチューバーの動画を見ながら、大声でゲラゲラと笑っていて……。しかも、一般人にいきなりドッキリを仕掛けて笑い者にする系の内容っぽく、聞こえてくる音声だけでも不快でした。でも。外見のいかつさもあって、自分を含めて誰も注意することができない状態でした」  そんな中、大音量で音楽が聞こえてきた。 「急にクラシック音楽が大きな音で鳴り出したんです。それで『やっぱりモーツァルトは良いよな〜』『品がある音楽は心が和むよな〜』という若者の声が聞こえてきました。どうもヤカラたちへの対抗策としてやっているようでした」  これにヤカラが噛み付いた。 「ヤカラが『おい! うるせえよ!』と言いながらクラシック音楽が聴こえるほうに、乗客を掻き分け進んでいったんです。ですが、クラシック音楽をかけていたのは、すこぶるガタイが良い、柔道部かレスリング部じゃないかという感じの体育会系の学生たちでした」

すごんでいた奴は内心ビビっていた?

 学生たちの言葉も奮っていた。 「『いやーすみません! なんか車内の雰囲気が良くなかったので、音楽をかけてみたんですが迷惑でしたか?』って。ヤカラたちは『うるせえから消せよ!』と自分たちのことを棚に上げていきがり、学生は『わかりました。消すんで、お兄さんたちも消してもらっても良いっすか?』と答えていました。言葉は下手に出ながらも、学生たちは睨みながら言っていて、迫力がありました。それでも、ヤカラたちもここまで来た以上は引くに引けない感じでした」  緊張状態の結末は如何に。 「ヤカラたちは『ふざけるなよ』と凄んでいましたが、すぐに到着した次の駅で下車していきました。1人が『え? ここで降りんのかよ?』と言っていたので、一番すごんでいた奴は内心ビビっていたようで笑ってしまいました。車内では学生たちを褒めるサラリーマンもいて、さっきまでとは打って変わって和やかな雰囲気に」  スマホから視線を上げてみると、他では味わえない興味深い光景を目にできるかもしれない。 <TEXT/ 和泉太郎>
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め
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