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生ジョッキ缶のアサヒ、レモンサワーにも“生感”を追求。「本物のレモンを缶にいれる」新商品の正体とは

全国展開は未定

 競合メーカーもさまざまな新商品を投入しているRTD市場だが、どのようにそこで戦っていくのか。山田氏は「我々も新しい価値を提供する商品を開発し、ブランドを育てていきたいと考えています」と語る。 「コロナ禍の影響もありRTD市場は近年、売上が伸びています。私が所属する新ブランド開発部では、ビールに限らずRTDなど新商品を1~2年かけて市場に投入することがミッションです。とりわけレモンサワーや無糖のチューハイなどはビールを飲まれない方にも広く受け入れられ、市場が形成されつつあります。今後はシェア争いではなく、新しい価値で、ゲームチェンジを起こせるような商品を提供したいと考えております」  最後に販売計画を聞いたところ、「現在、首都圏と関東甲信越エリアでの限定販売となっています。原料の調達や、製造の難易度も非常に高いものになっているため、全国展開は未定です」とのことだった。  2021年に発売された生ジョッキ缶が大きな話題になったのを覚えている人も多いだろう。未来のレモンサワーも気になった人は早めにチェックしたほうがいいかもしれない。 <取材・文/詠シルバー祐真>
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