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“優等生だった”24歳女性ダンサーが入れ墨を彫った経緯「整形も豊胸もオープンにしている」

「恋愛経験が少ない」のが悩み

Minaさん

お客さんに元気を与えたいと話す

――これからMinaさんが叶えていきたい夢を聞かせてください。 Mina:ダンサーとして魅力的な存在になることはもちろんですが、見てくれる人たちに元気を与えられるようなショーを演出したいとは思っています。誰しもそうだと思うのですが、現状のままならない状況を考えて陰鬱な気持ちになったり、将来を思って不安感が襲ってきたりすることがありますよね。でもこの場所でダンスを見ているときだけは、憂鬱さを吹き飛ばすパワーが漲る――そんな空間をスタッフ全員で作り上げていきたいですよね。  センターで踊らせてもらったこともあるし、喝采を浴びる快感も知っているのですが、最近は、他のキャストに嬉しいことがあったとき、自分のこと以上に喜びを感じるようになりました。きっと苦楽を共にした仲間だからこそ、そうした感情が生まれるのだと思います。これからも仲間たちと、お客様にエンターテイメントを届けられるように、試行錯誤していけたらいいなと思っています。プライベートではまず親孝行がしたいですね。それから恋愛かな(笑)。見た目よりもだいぶ一途で融通が利かない性格だからか、恋愛経験が少ないのが悩みだったりもします(笑)。 =====  Minaさんは隠し事のできない人だ。あけすけにしゃべり、よく笑う。それでいて、豪快な印象と裏腹に、細やかな気配りが取材中の所作から伝わる女性でもある。  幼き日に経験した喪失によって、Minaさんの人生は大きく揺らいだ。何度横道に逸れてもダンスという本籍地に還って来られたのは、不器用さとも紙一重の実直さゆえだろう。  整った鼻梁も日本人離れしたスタイルも都会的で垢抜けた雰囲気も、彼女の武器ではあるが本質ではない。もっと奥底にある、「どんな人でも必ず楽しませる」という誓いにも似た気概が周囲を奮い立たせる。そうした意味において、スマートでもなければ洗練されてもいない。ただひたむきに、粗削りのまま、Minaさんは空間すべてをエンターテイメントの魔法で染め上げる。 <取材・文/黒島暁生>
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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