意外と従順!? 言えば従う平成生まれの新入社員
’12年の新入社員が入ってきて数か月、「自分には手が負えない」とあきらめている人も多かろう。だが、その生態をしっかり把握して臨めば、最強の人材になる可能性があるという。そこで、まずは、彼女たちの生態を知るべく、社会学者の阿部真大氏に、今年の新入女子社員たちの特徴について聞いた。
◆言えば従う平成生まれ
ゆとり世代と呼ばれる若者は、近しいコミュニティ以外との関わりが希薄なため、上の世代からすれば常識外れに見える「ゆとり」な行動を取ることもあるが、それはあくまで「異世界のルールを知らない」だけで、言えば聞くことがほとんど。
「例えば『最近の若者は、1杯目にビールを頼まない』『歓迎会も一次会ですぐ帰る』などとよく言いますが、別に『絶対にビールは飲まない』『飲み会がイヤ』というわけではない。彼らは常に、『自分が置かれた環境で最適な役割を演じよう』としますから、一度言えばちゃんと従うことがほとんどです。しばしば問題になるSNS上で会社での愚痴や守秘事項を書き込む若者についても同様。デジタルネイティブ世代の彼らにとって、ネットに愚痴を書き込むことと飲み屋で愚痴を言うことは並列なので、上の世代の『ネット=世界中で見られている』という常識が通用しないだけ。注意に背いてまで愚痴を書いたりはしません」(阿部氏)
【阿部真大氏】
社会学者。甲南大学文学部社会学科准教授。20~30代のライフスタイルに詳しい。著書に『ハタチの原点―仕事、恋愛、家族のこれから』、『居場所の社会学―生きづらさを超えて』などがある
◆モデル:佐藤あずさちゃん
’87年生まれ。趣味はポエム、特技はリコーダー。毎週土曜1:20~テレビ東京「ざっくりハイボール」にざっくりハイガールとしてレギュラー出演中。DVD『佐藤あずさ 初恋メモリー The 1st』発売中。公式ブログAZUSA’S DIARYもチェック!
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