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「人間不信になりました」早期退職した44歳男性の後悔。一緒に会社を作るはずが…上司が“まさかの裏切り”

希望に満ち溢れた新天地への準備

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写真はイメージです

 会社にしがみつくつもりだった白石さんは、その姿勢を180度変え、Mさんと話し合いの場を設けた際、「白石くんには、責任あるポストに着いてもらうつもりだ。是非一緒にやろう」と言われ、早期退職を決断しました。 「『ぜひとも一緒にやろう』というフレーズが私に響きました。今まで、頼りにされたり評価されたりすることがなかったので、とても新鮮でした。その夜、妻や家族に経緯を話し、私の新たな挑戦に対して理解を得ることができました」  早期退職の締切日まで1週間ほどありましたが、迷わず退職への意思を表示し、所定の手続きを進めたそうです。 「Mさんとは、その後も何度か新ビジネスについてディスカッションを行い、大まかな計画は把握できていました。本格的な事業開始は半年ほど先なので、これまで苦労をかけてきた家族と一緒に国内旅行を計画しました」

まさかの「音信不通」

 残務処理を行いながら、ついに古巣の会社を巣立つ日が迫ってきたころ、一通のLINEメッセージが届いたといいます。 「送信主はMさんでした。『とにかく新会社設立の準備でバタバタしているので、しばらく連絡が途絶えるかもしれないが、安心してください』という内容でした。何の疑問も、違和感も抱かず、私は計画していた家族旅行に出かけました」  ところが、それから1カ月たっても、2カ月たっても、Mさんからは一向に連絡が入りませんでした。さすがに不安になった白石さんは、Mさんの自宅に電話したり、メールやメッセージなど、あらゆるSNSを利用して連絡を試みました。
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味わった「人間不信」と前途多難な日々
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愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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