ライフ

夏の靴セール「安物を買って失敗する人」の特徴。買い物上手との違いとは?

全店「○%引き」ならアリ

natsu003

リーガル「ウイングチップ(革底)」。3万8500円。写真は公式HPより

駅ビルのルミネが代表的ですが、「全店・全品○%引き」のセール形式はどんどん活用しましょう。ふだんからほしい靴のサイズ感・カラーをチェックしておいて、セールで買うのは賢い方法です。 もちろんスニーカーもサンダルもいいのですが、個人的には超ロングセラーの「ザ・革靴」をおすすめします。たとえばリーガルの「2235NA」。40年以上売れ続けているベストセラー。誰でもこのビジュアルは目にしたことがあるでしょう。 完成されたデザイン、手抜きのない工程、メンテしながら20年以上履く方もいる名作中の名作です。3万円台と良心的な価格の割に悪天候にも強く、壊れてもリペアが簡単、革靴回帰の令和のファッションにも似合います。 ところが、生産数が著しく減っているということはあまり知られていません。国内生産の靴は、職人の賃金引き下げやリタイアする方が増え、生産が停滞しています。30~40年間人気のあったベストセラーも生産が減少し、在庫も減っています。この状況では、1年後の供給が見通せない状態です。 そのため、高級品や、とくに欲しかった靴は、少し高くても今のうちに購入しておくべきでしょう。後で「高くなってしまった」「なくなってしまった」と後悔する可能性があります。技術やデザインが失われる生産中止もあるため、機会を逃さないようにしましょう。 セール中は店員もてんてこまいなので、あらかじめリサーチしておいて、ピンポイントで「この靴の、このカラーの、このサイズ」を決めておくのが大事です。在庫がセール時になくても、取り寄せること簡単だからです。セールの時のためだけではなく、HOKAやオン、ナイキなどはゲリラ的に公式サイトで大幅セールをやるので、そのときに迷わずポチるためにも普段からのチェックは必須です。 セールだからといって、あれもこれもと食指が動きそうになりますが、靴に限っては「セールでの奇跡の出会い」や「ワンチャン」は絶対にありません。本当に欲しいものを見定めて、賢く買いましょう。かくいう私もネットでスナイパーのように「待って、待って、狙い撃ち」で買っています。
こまつ(本名・佐藤靖青〈さとうせいしょう〉)。イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『シューフィッターこまつ 足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます。「毎日靴ブログ@こまつ
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ