恋愛・結婚

「たまにシちゃうときもあるけど…」6人の元カレと“適度な距離間”で楽しむ30歳女性の主張

「女友達にはないスタンス」が心地よかった

 こうした関係性を好むようになったのには、きっかけがあった。 「最初に入った会社で先輩と付き合ったんですが、泥沼の関係になっちゃって……。最初は私の方がどハマりして、その後、向こうに執拗に求められっていう感じで。こっちはもうその気がなくて別れたいのにどうやっても別れてくれなくて。最後は向こうがストーカー化して、命の危険を感じるような状態になっちゃったんですよね。それで、恋愛って死ぬほど面倒だなって、うんざりしちゃって……」  そんな状態の西本さんにとって元カレの存在が大きかったという。 「女友達に相談すると、当然、味方になってくれてそれはそれで有り難かったんですが、元カレに相談した時に、『なんでそんな奴に惚れるんだよ!』って怒ってくれたんですよね。女友達にはないスタンスで相談に乗ってくれたのがなんかすごく刺さっちゃって……」

元カレ同士がバッティングすることも

 男友達でも同様の関係性を築けるのではないかと尋ねたが、友人とは明確な差があるという。 「確かに、男友達でもそういうことを言ってくれる人もいると思うんですが、自分の場合、そこに下心が絡んできちゃう例が多くて……。そういうのもなく親身になってくれるのは、元カレならではだと思うんですよね。まあ、たまにシちゃうときもあるんですけど……笑」  最近も元カレの良さを感じたエピソードがあったという。 「数ヶ月前に、元カレ同士がバッティングしたことがあったんです。うちに元カレAが遊びに来ている時に、元カレBが『近くに来たから』と言って、フランクな感じで尋ねてきたんです。そのインターホンのやり取りを見た元カレAは私の今カレだと思ったらしく慌てふためいちゃって……。元カレBは私が言葉を濁している様子から、彼氏が来ていると思ったらしくて、ひどく申し訳なさそうに帰って行ったんです。やっぱこの人たち良いな〜と思った出来事でしたね」  居心地の良い元カレ達との関係は、やめられそうにないという。 <TEXT/和泉太郎>
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め
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