更新日:2024年08月05日 16:45
エンタメ

鉄道ネタで最高収入は「駅員時代の5倍」に。元JRと元メトロのお笑いコンビが語る駅員の苦労

ロンドンの駅員から学んだこと

ツーショット――遅延や運休が発生した時も、矢面に立たされるのは駅員さんですよね。 鈴木:普通に「タクシー代を出せ」と言われたこともありました。「バスを用意しろ」「タダで電車に乗せろ」とか。 たくあん:大雨で新幹線が止まってしまい、お客様に駅に泊まってもらったことがありました。「いつになったら帰れるんだ」とか一晩中言われて謝っていると、なんかぼーっとしてくるんですよね。確かに迷惑をかけてしまっているけど、原因は自分じゃないし…。 鈴木:学生時代、修学旅行でロンドンに行ったことがあって。人身事故が起きた時の駅員の対応に驚きました。日本だったらペコペコ謝ると思うんですけど、「出てけ!出てけ!」と駅から追い出されて終わりだったんです。  自分が駅員になってからも、その光景を思い出して「無理な時は無理」と毅然とした態度でいることを心がけていました。

YouTube視聴者の8割は子供

――本当にハードな職場ですね。そんな中で、何かやりがいはありましたか? 鈴木:とにかく忙しくて、目の前のことでいっぱいいっぱいでした(笑)。強いて言えばホームアナウンスですね、これは駅員の特権なので。 たくあん:僕は駅のイベントですかね。子供たちと触れ合ったりすると、自分が「憧れてもらえる職業」に就いていると感じることができて、それがうれしかったです。 鈴木:実際、僕らのYouTubeの視聴者も8割は子供なんです。先日のイベントにも親子連れの方がたくさん来てくれました。僕たちのネタや動画を楽しんでくれる人がいるのは素直にうれしいです。 ――最近、お二人のYouTube登録者数は計80万人を超えました。駅員時代と比べて、収入面の変化もありますか? たくあん:調子が良かった月は、駅員時代の5倍の収益を上げることができました。駅員は本当にハードな仕事だったけど、この時の経験が無ければ僕たちはここまでこれなかったと思います。  若い世代を中心にファンを広げているパンタグラフ。駅員時代の数々の苦労が、今の彼らを支えている。 <取材・文/日刊SPA!編集部>
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