雇用・人事のカリスマが若者の就職を指南

雇用・人事のカリスマが若者の就職を指南!

 これまで若者被害者論の矛盾や間違いを著書のなかで指摘し続けてきた海老原氏。ならば、我々はどうこの問題を捉えていけばいいのか?

「日本は、一次産業や自営業が壊滅し、大手の工場は海外に移転してしまった。その後に残ったのは主にサービス業、つまり外食や販売など”対人折衝業務”なんです。サービス業、あるいは中小企業に目を向けるしか道はない。そうすれば、20代なら仕事はあるはずなんです」

 では、「無名でも実力のある企業」をどうやって探せばよいのか。海老原氏は、「不況期は”良い企業”が見つかりやすい時期。不況期でも採用を続ける中堅・中小企業が狙い目」と説明する。

 下表を見てみよう。バブル崩壊時にはセブン‐イレブンやローソン、ファミリーマートなどのコンビニエンスストアやヤマダ電機などの量販店・医薬などが、また、’97、’98年の金融不況時には楽天・ソフトバンクなどのネットベンチャーや人材業界が、ITバブル崩壊後にはスターバックスや松屋、キンコーズなど、流通・サービスベンチャーなどが業績拡大をしているのだ。

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不況のときほど業績のいい中小が表出してくる

「好景気のときには、認知度や人気の高い企業が採用数を増やすため、多くの人材が、伸び盛りの中堅・中小企業に目を向けません。逆に、不況期にはそうした人気企業が採用を控え、本当の実力企業だけが採用を続けます。まして中小・中堅で大量採用しているのは、よほど業績が良い証拠ですよね。そこで、層が薄いうちに入っておくと、上の人材がいないので、いろいろな仕事をこなして仕事を早く覚えられるし、早くから出世できるし、企業も伸び盛りで成長できるんです」

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 ただし、そんな就職・転職の可能性も年齢と関係し、年齢別に徐々に選択肢が狭まるという。

「20代前半は、仕事も業界も規模もすべて変更できます。20代中盤だと、例えば営業から広報に行くみたいに、職務は替われないけど、業界は替えられる。20代後半になると、仕事・業界は替われないけど、会社の規模は替えられる。30代中盤になると、仕事も業界も規模も替えられないけど、『転職』はできる。30代後半以降になると、転職そのものが難しくなる。これは厳しいですが、事実ですよ」

― [20代の就職難]はウソだった!【8】 ―




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