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大谷翔平、前人未到の大記録「50-50」は可能?骨折から復帰のベッツが“キーマンとなるワケ”

“50本塁打の壁”が高すぎる理由

 一方で、本塁打数の方が難易度は高いかもしれない。  メジャー移籍後の大谷は決まって夏の終わりから秋にかけて調子を落とす傾向にある。通算の月間長打率を見ても、6月の.756をピークに、7月は.550、8月は.513、そして9月以降は.491と息切れをおこしている。半年間で162試合を戦うタフなメジャーでは、必然とも考えられるだろう。  ただ今季の大谷は打者に専念しているため、二刀流だったこれまでと比べると疲労の度合いは幾分マシかもしれない。むしろ酷暑を乗り越えた9月以降にその打棒が上昇気流を描いてもおかしくない。

現地アメリカでも「50-50」への期待の声

 また大谷に対して、現地アメリカでも「50-50」を意識するコメントが徐々に出始めている。  スポーツアナリストのベン・バーランダー氏は、アストロズの剛腕ジャスティン・バーランダーの弟であり、“大谷マニア”として日本でもよく知られている存在だ。  そんなバーランダー氏は今月6日、自身のXに「打者に専念する今季は開幕前から40-40を達成するだろうと予想していた。(中略)今季32個目の盗塁を成功させ、現在48本塁打&45盗塁ペースだ(※6日時点) 50-50?」とポストし、40-40はもはや通過点で、50-50への期待をかけている。
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ベッツの復帰が偉業達成への後押しに
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1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。

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