恋愛・結婚

「月見バーガー」が結んだ恋の顛末。27歳だった女性と毎年いっしょに食べる関係から…――仰天ニュース傑作選

そして今年も「月見バーガー」の季節に

LINE 強がってはいますが、心は折れかけていました。たまにY乃さんにLINEしてみるものの、デートに誘う勇気はでませんでした。 「もうこのままフェイドアウトした方がいいのかな? なんて諦めかけていたある日『最近、連絡くれないんですね』とY乃さんからLINEがきたんです。ビックリして道路にスマホ落として画面が割れてしまいました(笑)」  今年の月見バーガーの販売開始日に再び会うことになった2人。 「やっぱり久しぶりに会えるのは格別に嬉しくてドキドキでした。でも、もしかすると『近々結婚することになったの』とか爆弾を落とされる可能性もあるので、何があっても泣かないぞ! と心に決めて挑んだんですよ」

緊張の近況報告タイム

   こうして再び再会することになりましたが、明らかにふだんとは様子が違ったといいます。 「月見バーガーを食べながら、緊張の近況報告タイムがやってきたんです」  なんとY乃さんは現在フリーで「今年も(吉岡)健二さんから月見バーガーに誘われないかな?」と待っていたそうです。 「今回ばかりは舞い上がってしまいました。2度目の告白してみたら、やっとY乃さんが首を縦に振ってくれたんですよ。やっと報われたっていうか、世界中の人をハグして回りたいぐらい幸せな気持ちになりました」  近況報告中は、緊張で味のしなかった月見バーガー。両思いになってからかじってみると驚くほど美味しく感じたそう。 「また来年もY乃さんと一緒に月見バーガーを食べられるように、気を引き締めて嫌われないように頑張ります(笑)」  Y乃さんと交際するようになってからも個人の時間を大切にするよう心がけているという吉岡さん。自分本位にならず、焦らず、相手が受け入れてくれるタイミングを待ちながら近くに居続けたことが、高嶺の花とも呼べる女性と一緒になれた理由なのかもしれませんね。 <取材・文・イラスト/鈴木詩子>
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。
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