衝撃の“87戦全敗”…日本ダービー「青葉賞組」を凌ぐ“最凶のジンクス”とは。「唯一の無敗馬」が挑むことに
2022年に生産された3歳サラブレッド7950頭の頂上決戦の開催が迫ってきた。6月1日に東京競馬場の芝2400mを舞台に行われるのは、第92回の日本ダービー(G1)だ。
フルゲート18頭に対し20頭が登録した今年は、ちょうど半数の10頭が皐月賞からの参戦。牡馬クラシック1冠目を制したミュージアムマイルを筆頭に、掲示板に載った5頭がそろってダービーに駒を進めてきた。
1番人気が予想されるのは、皐月賞で単勝1.5倍の圧倒的な人気を集めたクロワデュノールか。デビューから4連勝での戴冠が確実視された前走は、4角2番手の積極的な競馬を見せたが、ゴール前でミュージアムマイルの強襲に屈し、2着に敗れた。
ただ、この春3戦目を迎えるミュージアムマイルに対して、クロワデュノールは今回が叩き2戦目。上積みがあるのはクロワデュノールの方だろう。
また、2400mへの距離延長もキタサンブラック産駒のクロワデュノールに追い風となる可能性が高い。いずれにしても、皐月賞の上位組がそのままダービーで上位人気を形成することは間違いなさそうだ。
あえて皐月賞組の粗探しをするとすれば、ミュージアムマイルの勝ち時計がレースレコードだったことか。同日の中山芝は超が付く高速馬場。立ち遅れたファウストラーゼンがレース中盤に強気のマクリを見せたこともありペースが緩まず、1分57秒0というレコードタイムが生まれた。
ただ、それだけ速いタイムが出たということは、上位勢の脚元にもそれなりの負担があったと推測される。ダービーまで中5週あるとはいえ、皐月賞で好走した有力各馬に目に見えない疲れが残っていてもおかしくないだろう。
では皐月賞以外の別路線組はというと、青葉賞を優勝したエネルジコは態勢が整わず大一番を回避。代わって京都新聞杯を制したショウヘイ、毎日杯覇者のファンダムあたりが上位人気の一角に名を連ねることになりそうだ。
特にデビューから3戦3勝とまだ底を見せていないファンダムに“未知の魅力”を感じているファンは多いのではないか。毎日杯から約2か月と間隔を空いていることもプラス材料で、専門紙などの予想オッズを見ても、4~5番人気に推されることになるだろう。
同馬を管理する辻哲英調教師も勢いに乗っている。ファンダムが制した毎日杯で重賞初制覇を遂げたが、その2週間後にイミグラントソングでニュージーランドTも勝利。波に乗って、ダービーの大舞台で厩舎のG1初制覇をやってのけても驚かないだろう。
ただ、そんな辻師には“あるジンクス”が大きく立ちはだかる。
ダービーのジンクスといえば「テン乗りや乗り替わりで勝てない」というものがあったが、4年前にシャフリヤールが乗り替わりで、2年前にはタスティエーラがテン乗りのD.レーン騎手を背にそれぞれ優勝。今年も多くの有力馬に乗り替わりが発生しており、もはやジンクスとは呼べない。
もう一つの有名なジンクスが「青葉賞組は勝てない」というものだ。同じ東京芝2400mで行われるため、本番に直結していてもおかしくはないが、青葉賞を走った馬はいまだにダービーを勝てていない。同レースがG3に昇格した1994年から昨年までの31年間で計83頭がジンクス打破に挑んだが、ことごとく苦杯をなめている。
1番人気はクロワデュノールか

クロワデュノール
写真/橋本健
ファンダムに“未知の魅力”
辻師に立ちはだかる“ジンクス”
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競馬歴30年以上の競馬ライター。競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。競馬情報サイト「GJ」にて、過去に400本ほどの記事を執筆。
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