米津玄師、新アルバムがビルボードTOP50入りも「アメリカで受け入れられるのは難しい」と言えるワケ
米津がアメリカで受け入れられるのは難しい?
アメリカの音楽ファンを楽しませたいなら…
同じように米津がアメリカの音楽ファンを楽しませるとしたら、日本で日本人のファンに受け入れられている「アーティスト・米津玄師」像を、いったん解体して客体化する必要があるのではないか。異なる素材として、新たな米津の存在そのものを作品にしてしまうぐらいのアイデアがあれば、日本のファンにとっても大きなサプライズとなるでしょう。 ビジュアルからサウンドまでをトータルでセルフプロデュースしている現状から離れて、全くの他者によって作り直されれば、たくさんのまだ見ぬ面が引き出されるはずです。 今回の全米デビューが本格的な海外進出のきっかけとなるのかどうかはさておき。まずは、お披露目、ごあいさつということで、今後の米津玄師に期待しましょう。 文/石黒隆之 音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。Twitter: @TakayukiIshigu4
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