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人気ホストの母親が明かす「ホストを始める前に息子を“八百屋で働かせた”」納得の理由

八百屋で鍛えられる人間力

ホスト

スーパーマーケットで働くよりも“町の八百屋”で働く方が「コミニュケーション力が鍛えられる」と、蝶野さんは力説した

 たしかに、町の八百屋はスーパーとは異なり、顔なじみの常連さんがいて、日頃からコミュニケーションを取ることも多い。 「たとえば、茄子を買おうと思った時、どこでも売っているし、味もほとんど変わらない、なんなら産地も一緒だったりする。そこで、5円とか10円の値段の差があったとして、当然、安い方を選ぶお客さんもいるけど、そうじゃないお客さんがここで買おうって思う理由は『人』がほとんど。実際、息子がそのお店にいることで、近所のおばちゃんが何かしらの『おやつ』を持って野菜を買いにくることが多くて。普通、野菜を買いに行くのにおみやげは持って行かないでしょ(笑)」

大事なのは形のないモノでの評価

 ほぼ同じ条件で他に選択肢がある場合に、選ぶ理由として大きいのが「人柄」や「店柄」だと語る蝶野さん。そこで重要となるのが「小さな気遣い」の積み重ねであり、息子もその大事さを八百屋の仕事を通して身に付けたのだ。 「息子は子連れのお客さんが来た時、通りやすいように周りの人に声を掛けたり、お母さんの代りにカゴを持ってあげたり、袋詰めして渡してあげたりしていたの。もちろん、それをやったからといって売上や利益が急激に増えるわけでもないし、当然だけど給料が増えることもない。でも、水商売はそういった“形にないモノ”でいかに評価されるかが大事だということを、八百屋の仕事を通してしっかりと理解して身に付けていたね」  たしかに、事務的に業務をこなすスーパーではなかなかできないことが、町の八百屋では普通に行われていたりすることもある。 「ホストもしかりで、お客さんが何を求めているのかをしっかりと見極めて、それをどこまで他の人よりもしてあげられるか、臨機応変に対応できるかが大事な商売なわけで、その点がしっかりと身に付いていないと、どんなにイケメンでも絶対にトップクラスのホストにはなれない。だから顔の良し悪しなんかは、そこまで重要ではないんだよね」
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わずか2年で人気ホストに急成長
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パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
X(旧Twitter):@sagyosakurai

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