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「6人組アイドル」で“ハブられた女性”の鮮やかな復讐劇。一番人気が抜けたグループの末路は…

スケジュールが共有されず、遅刻したことも

綾音さんが在籍していたグループは、もともと事務所でくすぶっていたタレントやモデルを寄せ集めて作られたもの。それだけに、このグループをキッカケに売れたいというメンバーばかりで、結束力も高く仲が良かったのだとか。ただ、綾音さんだけが推されるようなメジャーデビューの話は、イジメの首謀者であるBさんだけでなく他のメンバーもどこか気に食わない気持ちもあったのだろう。そんな綾音さんを標的としたメンバーの裏切りは、徐々にエスカレートしていったとか。 「途中から、私がいない5人だけのLINEグループを作って、いろいろな情報共有を始めた。わたしへの悪口はもちろん、事務所への不平不満もやりとしていたみたいです。そこで交わされた話題を楽屋で話すので、とうぜん私は知らず置いてけぼりに。しかも、マネージャーからの伝達を、その5人だけのグループで共有して私に教えず、ライブに遅刻してしまったこともありました。 イジメを受けるようになって、なんだかアイドルとして働くことがバカらしくなり、大学の授業を真面目に受けてキチンと一般企業に就職しようと考えを改めたんです。私が就職活動を始め、グループの仕事ができないことが多くなると、それも馬鹿にしていると頭にきたみたいでメンバーのイジメはエスカレートしました」

グループを抜ける決心をして、復讐を計画

事務所も、センターにするつもりだった綾音さんが学業優先を宣言し大騒動に。結局、事務所とレーベル間で決定していたメジャーデビューは先送りになってしまったそうだ。 「ファンやメディアに告知していなかったので、私が学業優先すると言ったらメジャーデビューの話はすぐに無くなった。それが、メンバーは気に食わなく直接嫌味を言われることもありました。また、ライブやイベントに出る際は衣装を隠されたり、ステージ上でも立ち位置を変えられたりする嫌がらせばかりになった。さすがにやっていられなくなり、就職もすでに決まっていたのでグループを抜ける決心をしました。ただ、やられっぱなしも嫌なので、復讐することに決めたんです」
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夢を諦めさせてくれて「感謝している」
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1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

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