「当日は朝5時出勤。前日ですでにヘトヘト」学校の先生が運動会で直面する“知られざる苦労”
みなさんが住んでいる地域では、近隣の学校で運動会がありましたか。ちょうど10月の終わりの頃に開催された学校も多いことと思います。子どもたちががんばる姿は、本当に感動的ですよね。
ですが、子どもたちの活躍の裏で、教員がどのような準備や努力をしているか知っている人は少ないのではないでしょうか。
この記事では、教員がどのようにして運動会という一大イベントを成功に導くのか、その裏側の努力や工夫についてお話しします。準備の過程で直面する課題や保護者との連携など、教員が何をしているかぜひ知っていただけたらと思います。
運動会は単なるスポーツイベントではありません。子どもたちにとっては団結力やリーダーシップを学ぶ場です。たとえば、ダンス(演技・表現)であれば、振り付けや動きを覚えたり、みんなと動きを合わせたりして、全員で一つのものを創り上げる感動を学びます。
リレーの選手であれば、バトンパスの練習を何度も繰り返すことで、協力や信頼の大切さを学ぶでしょう。リレーの選手になりたくて、毎日走り込みをする子もいます。また、競技の中で勝敗を経験し、成功や失敗から学ぶこともあります。
高学年であれば応援団や得点係などの役割をもち、みんなで協力して運動会を運営する経験もします。一方、子どもたちの活躍や成長の裏側で教員がどのような準備をしているのかというと…彼らの成長を見守り、サポートしています。
用具の準備、装飾や安全対策など、準備もかなり念入りにおこなっています。あれだけ大規模なイベントですからね。子どもたちも練習に必死に取り組みますが、教員も運動会の成功に向けて、時間をかけて丁寧に準備をおこなっています。
小学校では、運動会は春か秋に開催されます。私はどちらも経験したことがありますが、春開催の場合、準備はバタバタです。春は1年間の計画を立てたり学級開きをしたりする時期で一番忙しいからです。
4月の混乱の中、体育部が中心になって運動会運営会議が始まります。担任もその頃から「ダンスの指導、誰がする?」「徒競走のレース順は誰が組む?」などの分担を話し合います。
秋開催であれば、少し長めに準備の時間を確保できます。秋開催の場合は夏休みにダンスの振り付けを考えることが多かったですね。ダンスは一から振り付けを考えなければならないので、結構負担が大きかったです。
応援団やリレー選手の指導担当になれば、休み時間の練習や朝練もありました。応援団は人気の役職なので、「先生!もっと練習したいです!」とやる気にあふれていました。
そもそも運動会の意義と目的とは
運動会は「一番忙しい時期」に準備が始まる
勤続10年の元小学校教員で、現在は民間企業人事部に勤める。会社員・副業ブロガー・Webライターの三刀流で働きながら、教員の転職・副業・働き方改革について発信中。「がんばる先生を幸せにする」のがモットー。X(旧Twitter):@teach_happiness
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