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ラブホ清掃員が驚く“迷惑な客の放置物”。あまりの惨状に「事件性を疑ったことも」

持ち主の身を案じたことも

 篠原さんが驚いたのはそのあと。室内には、彼氏との写真や彼氏のことをしたためた日記が開かれたまま放置され、そのうちの複数枚は破られていた。すぐに、床の散乱物の一部がこの破られた日記の紙だということに気づき、拾いながら目を通していったとか。 「序盤ラブラブな日々が綴られていた日記は、終盤ドロドロでした。結婚の約束までしていた彼氏の正体は、既婚者で遊び人。そのうえ男性の妻に関係がバレ、慰謝料も請求されているとか。日記の下には、涙なのかボヨボヨになった紙に殴り書きされた書置きもありました」  そこには、「よく利用していたラブホに一人で来ました。彼との思い出を全部、捨てさせてください」との文字が。そのため、「彼女が心配です。嫌な思い出のある場所に足は向きにくいでしょうが、当ラブホで新しい彼氏と楽しい思い出を作ってほしいです」と、篠原さん。 「女性客のように心配になるようなモノはもちろん、ゴミや汚物などを放置して帰るのはやめてほしいです。掃除や廃棄費用は、タダではありません。ゴミを置いて帰るような迷惑な人が増えてしまうと、対処するための費用を上乗せせざるを得なくなってしまいます」  パートナーとの楽しい時間を過ごしたり、旅行や出張時のホテル代わりに利用したりと、昔に比べて活用の幅が広がったラブホテル。今後もリーズナブルな価格でサービスを提供してもらえるよう、客である私たちもマナーを守って気持ちよく利用したいものだ。 <文/山内良子>
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意
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