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元カリスマホスト・城咲仁の今。自ら厨房に入っていた実家の中華料理店が閉店…明かした舞台裏と“父への想い”

修行で得た貴重なモノ

老舗中華料理店

創業1966年の老舗中華料理店。連日、行列が絶えない超人気店で地方から来店するお客さんも多い。今年の12月28日をもって閉店することが決まっている(状況によっては早まる可能性もあり)

 タレント活動の合間に、冷凍チャーハンを商品化するための修行を行うようになった城咲さん。それまでの日々とガラリと変わったことによる苦労などはあったのだろうか。 「まったく、ツラくなかったですね。毎日4時半に起きてウキウキする時間を過ごしていましたよ。『今日こそ美味いチャーハンを作ってやる』、『今日こそいつもより早くチャーシューを切ってやる』って、毎朝自分に課題を作って楽しくやっていました」  また、朝早くから仕込みをするようになって、父親の気持ちがわかったのが嬉しかったという。 「なんかいいんですよね。真っ暗で寒くて、まだ火が入っていない丸鶴に一人でカギを開けて入っていく孤独さが。親父も毎日こんなにも孤独だったんだ、そして仕込みをしないと丸鶴には命が宿らないんだって。一番最初に自発的に4時にお店に入ろうと思ってカギを開けた瞬間の気持ちは今でも大切にしています」  さらに厨房に立ち、修行を続けることによって、実家に対するイメージが変化したそうだ。 「丸鶴は生まれた日からあって、当たり前のように出入りしていたんですが、ここで60年近く丸鶴の味が守られてきたんだなと考えると、単なる実家なのに神聖なる場所に思えてきちゃって(笑)。最近は敬意を持ってお店に入っています」

冷凍チャーハンにかける熱い想い

 父親のチャーハンを再現するために何度も試行錯誤し、徹底的にこだわり抜いた冷凍チャーハン。途中で挫折しそうになりながらも、城咲さんの熱い想いが完成へと導き、「丸鶴魂(ソウル)」のブランドとともに誕生したのだ。 「これまでに、いろんな職人さんがお店に入ってきましたが、岡山実の作るチャーハンを超えた人はいませんでした。どんなに体調が悪くても、親父が一から鍋を振ったチャーハンはメチャクチャ美味しいんです。僕にとっては『親父のチャーハンは世界一』。それくらいの想いがあって、実際に作っていただく工場の方にもこの熱い思いが伝わり、みんなが懸命に努力してくれたおかげで商品化できました」
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受け継いでいきたい父の想い
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パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
X(旧Twitter):@sagyosakurai

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