更新日:2024年12月02日 16:54
仕事

後部座席でイチャイチャしていたカップルが…タクシー運転手が“気まずかった”客5選

2)私のせいですか?

 30代サラリーマン風の男性の行先は、品川区内のビル。乗車地から一般道なら25分、首都高を使えば15分ほどで着くだろう。ルートの希望を聞くと、「急いでいるので高速でお願いします」と答えた。  かしこまりました。なら、ちょっと急ぎ目にしますと、走り始めて数分。首都高は空いていたので順調に進んでいた。すると、彼がどこかに電話をかけ始めた。会話の内容から、向かっているのは自分の会社のようだ。 「はい、はい……。ただ、申し訳ないのですが、到着が15分ほど遅れそうなのです」  相手に謝っている。寝坊でもしたのかな? 軽く聞き流していたら、

急いでいる男性がまさかの一言

タクシー運転手

※画像はイメージです

「実は今、タクシーに乗っているんですが、運転手が道を間違えて首都高の別の路線に入ってしまいまして、そこがまた渋滞で……。はい。そうなんです」  エッ!?  いやいや、こっちは順調に最短ルートを走っているし、渋滞だって一切ないぞ。なんてことは口にしなかったけれど、遅刻の犯人にされたのはよい気持ちじゃない。少しモヤモヤしていると電話を切った彼が「ふぅー」と息をついた。あ、もしかしたら、このあと 「悪いね、運転手さんを犯人にしちゃったよ。ごめんね」  と声をかけてくれるのかと思ったが、そのまんま無口&無表情の彼。会話が聞こえていないとでも思っているのだろうか? 結局、電話を終えてから到着までの10分ほど、彼はひと言も発することなく仏頂面。こちらもあえて話すことなどせず不満顔。空気はかなりよどんでいた。
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フリーライター。定時制で東京を走り回っている現役の中年タクシードライバー

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