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「1万円渡すから黙ってて」“ペット禁止の部屋で猫を飼う”60代女性が隣人…大家にバレて暴力沙汰に

エスカレートする猫おばさんの行動

猫に罪はない それからその一件のことは誰にも話さず、おばさんにも遭遇しないように暮らしていた佐々木さん。相変わらず隣室から猫の鳴き声が聞こえてくる日々が続いていた。しかし、それだけでは収まらなかった――。  ベランダから「ほら、おしっこ!」というおばさんの声が聞こえ、猫にトイレをさせるような様子が伺い知れたのだ。 「さすがに嫌でした。洗濯物を干すときにかなりの悪臭がして……。どう考えてもトイレの匂い消しを使っていなかったと思います」  我慢の限界に達してきた佐々木さんだが、脳裏におばさんと遭遇したときの恐怖体験を思い出す。大家にチクってしまえばすぐに解決しそうだが、おばさんに何をされるか分からない。佐々木さんの中に再び躊躇の感情が芽生えて「やっぱりやめておこう……」と思ったそうだ。

おばさんとバッタリ再会して暴力沙汰に……

 それから耐え忍ぶ生活をしていた佐々木さんだが最悪の事態が起きる。会社の歓迎会で珍しく帰宅が深夜になった日のことだった。  ほろ酔いのまま廊下を歩いていると、階段からおばさんが上がってきたそうだ。「最悪だ」と思っていると、おばさんは怒りに満ちた表情で佐々木さんに迫ってくる。次の瞬間、おばさんに腕を掴まれて顔を長い爪で何度も引っかかれたそうだ。 「その姿はもはや妖怪のようでした。頬から血が出てしまいひるんでいると、僕の頭を握り拳で何度も殴ってきました。酔っていたこともあり、思わず強く押し返すとおばさんは倒れこんで号泣し始めました」  おばさんは「大家にバラしたでしょ!うちにクレームが入ったのよ、嘘つき!」と泣きながら怒鳴り、再び起き上がって佐々木さんに迫ってきたという。すると、おばさんの絶叫を聞いて2階の住民が止めに入ってくれたそうだ。  しかし、興奮が収まらないおばさんは「嘘つき!」「嘘つき!」と佐々木さんに怒鳴り散らす。「僕は何を言っていません」と言い返すが「1万円返せ!」と悪態をつき続ける。ついには大家もやってきておばさんを確保したことでようやく事態は収拾したという。
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クレームを入れたのは誰だったのか
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テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。

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