今回、社員を含め5人の女性が一致団結して訴えたきっかけは、そのメンバーの女性の彼氏が美月さんに寝取られていたことが発覚し、さすがに堪忍袋の緒が切れたということだったようです。 　――それから1カ月後。さすがに店長もクビにはできなかったようですが、女性陣から恨みと怒りを買いまくった美月さんが自主的に辞めることになったんだとか。 「美月さんが辞めた後、久しぶりに僕から『大丈夫でしたか？』ってLINE送ったら、すぐに美月さんから電話がかかってきたんです。そしたらさらにエグい内情を暴露してくれました（苦笑）。 　店長は妻子持ちなんですけど、なんと美月さんは店長とも関係を持っていた時期があったらしいんですよ。だからいままでは女性陣が厳重注意をお願いしても店長は歯切れ悪くて、けっきょく彼女はおとがめナシっていうのが続いてたらしいんです」 　ただ今回は5人が集団で訴え出て、しかも女性陣は「美月さんに適切な処分を与えないなら本部に報告する」とまで伝えていたそうで、店長は渋々美月さんに注意してきたとのこと。 「美月さんもここまでくるとさすがにめんどくさくなったようで、バイトを辞めると決めたそうです。……でも転んでもただでは起きない女でした。 　本部に自ら店長と不倫関係にあったことを暴露したうえで、精神的に苦痛で鬱っぽくなってしまったのが退職の理由だと報告したそうです。そうしたら本部から慰謝料なのか口止め料なのかわからないけど、特別賞与15万円が振り込まれたって言ってました（苦笑）」 　その美月さんの発言を裏付けるかのように、翌月、店長は降格となって他店舗に異動になったといいます。 　それから劉備さんは美月さんと連絡を取っていないそうですが、いまも彼女はどこかのアルバイト先で、同僚たちの人間関係をぐちゃどろに搔き乱しているのかもしれません。 ＜文／堺屋大地＞ 恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『SmartFLASH』（光文社）でドラマコラム連載、『コクハク』（日刊現代）で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』（文藝春秋）、『現代ビジネス』（講談社）、『集英社オンライン』（集英社）、『週刊女性PRIME』（主婦と生活社）、『女子SPA!』（扶桑社）などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS（X）は@SakaiyaDaichi