エンタメ

元セクシー女優が暴露する「すぐ辞める女優が急増しているワケ」。女優のメンタルを保つ難しさ

「深く考えすぎない」のも長く続ける秘訣

たかなし亜妖さん 何事も、物事を慎重に考えるべきだとは思うけど、深く考えすぎると人間はほぼ確実に足が止まる。将来を思うと不安になるし、それなりに知恵が回るタイプだと「この先、こうなるのではないか」と悪い予想ばかりが頭をよぎるため、現状維持を求めるか、最初から着手しないという選択肢を取りがちだ。女優業が続かない子orデビューにまでも至らない子は、まさにこの考えを持つタイプが多い。  人気商売は少しばかりの軽いノリと、深く考えすぎないのが継続の肝だと言われている。なぜならブームも時代によって変化し、売れるタイミングなど熟考したところで正確な答えは出ないもの。「とりあえず目の前の仕事を頑張るか」くらいのテンションでいる方がうまくいく。ここにプラス“楽しむ気持ち”があると、さらに継続しやすい。

“程よく頭のネジを外せるタイプ”が長続きしやすい

 もちろん商売なので売れるコツやルートを突き詰めるのも大事なのだが、行き過ぎたところまでいくと空回りする恐れもある。特にセクシー業界はデビューのデメリットが多く、先が見えづらいせいで、一度思考の沼にハマると出てこられなくなる。程よく頭のネジを外せるタイプが順調にいきやすく、メンタルも安定して結果的に長続き……ということなのだ。  志望者は多いけれど、その中で年単位の活動を継続できるのは半分以下である。5年残れたらもう上級レベルで、10年以上続けばレジェンド扱い。だからこそ、長年業界に身を置き続ける女優たちは決して「当たり前」ではない。  女優業を続けるには激しい競争率に勝ち抜くだけではなく、自分自身のメンタルなど内面的な部分のケアも必要不可欠。こう考えるとなんとシビアな世界なのだろう。早々に“撤退”した筆者からすると、長年活躍し続ける先輩たちには尊敬の念を抱いてしまう。 文/たかなし亜妖
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya
1
2
おすすめ記事