ヴィトンのバッグがメルカリで詐欺被害に…「物販のプロ」が考える“被害を未然に防ぐ方法”
‘24年11月に世間を騒がせた、メルカリでの返品を巡る利用者トラブル。出品した商品と別の物が返品されたうえ、メルカリ事務局が誠実な対応を取らなかったことから大炎上する事態となった。物販のスクールを運営する瀬戸山エリカ氏は、「私自身、メルカリでのトラブルの相談を受けることが多い」と明かす。
「メルカリでのトラブルがニュースになる数日前に、知人から相談を受けました。知人の知り合いがメルカリでヴィトンのバッグを5万円で出品したところ、購入者がニセモノだと主張して取引がキャンセルになったそうです。
でも、購入者から返品されてきたものは、出品したヴィトンのバッグではありませんでした。メルカリに被害を訴えても、『もう終わったことだから』と介入してもらえず、泣き寝入りしたそうです」
話題になった典型的な“返品詐欺”だが、こうしたトラブルは大きく取り上げられる前から起こっていたという。
「明るみになっていないだけでトラブルは耳にしていましたが、数年前までは利用者間でトラブルが起こってもメルカリ事務局が返送料を負担してくれるなど、今よりも対応が丁寧な印象でした。
でも、昨今は利用者数が急増していて、メルカリ事務局の手が回っていないのかもしれません。利用者と取引件数が多くなれば、詐欺に遭う方も増えてしまいますし、誰でもSNSを使って発信しやすくなったことで、表面化してしまったんだと思います」
メルカリで被害に遭わないようにするには、どのような対策が考えられるのか。
「大前提として、評価が著しく低いアカウントや取引実績の少ないアカウントとは、取引しないほうがいい。日本人の気質なのか、1000件以上取引をしても、きちんと対応していれば悪い評価をつけられることは数件程度で、ほとんどありません。悪い評価がついている人はクレーマー気質であるなど、トラブルに発展する可能性が高いと言えます。
購入者側は、商品を探すときに出品者のアカウントをチェックすればいいですが、出品者側の場合、購入者のアカウントが疑わしい場合もあります。出品者都合でキャンセルすることもできますが、できれば避けたほうがいいので、コメントでやり取りして判断するのがおすすめです。評価が低いうえに、上から目線でコメントする方や、日本語がたどたどしい方は注意したほうがいい」
別の商品を送り返す“返品詐欺”が問題に

瀬戸山エリカ氏
トラブルを未然に防ぐには…
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