半グレよりも稼げない…ヤクザが「メルカリ詐欺」にまで手を染めたワケ
暴対法施行以降、ヤクザのシノギが苦しくなっているのはご存じの通り。なんと今や、メディアで話題のメルカリ詐欺にまでヤクザが手を出しているという。山口組傘下団体のある組員は嘆く。
「iPhoneの空き箱を写真で撮って出品。商品名に『iPhone6』と書いて、説明の最後のほうに『※本体なし』ってチラっと記載するんです。1万円程度で出品すると、慌てて本体だと勘違いして購入するヤツがいるんだ。クレームが入ったら、アカウントを消してとっとと逃げる。1か月に20万円は稼げます」
他にも「老人が多い地域に出向いて、『裏ビデオ』と書いたチラシを家のポストに投函する裏ビデオ販売」(前出の構成員)など、実にスケールの小さいシノギばかりだ。
「暴対法の締め付けで、ウチらが表立った経済活動ができない隙をついて、大きなシノギを半グレのヤツらに奪われている。クラブ運営や解体工事、産廃の運搬業といった本職ヤクザのシノギを圧迫しているんです。デカく稼げると思って、組に入ったのに、まさかこんなこんなに稼げないとは予想以上だよ。分裂騒動? 下っ端からしたら、それどころじゃないよ」
上層部のゴタゴタのみならず、組の屋台骨自体が揺らいでいる。
※現在発売中の『週刊SPA!』5/23発売号では「山口組再分裂と『脱暴力団』」という特集を掲載中。
取材・文/週刊SPA!取材班
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