堪忍袋の緒が切れそうな状態だからこそ、「君子危うきに近寄らず」でスルーされ続けていたのだろう。不憫に思った片岡さんは、何かできないかとその白人女性に近づいたそうだ。
「ちょうど私が声をかけようかと思ったタイミングで、若い駅員さんがやってきて女性に話しかけたんです。きっと困っている様子に気づいて善意で声をかけたんでしょうね。聞き耳を立ててみると、その女性はどうやら乗り換えの案内をしてほしかったみたいです。駅員さんの英語は片言でしたが、しどろもどろになりながらも一生懸命説明していました」
しかし、駅員のつたない説明は女性の苛立ちに拍車をかけたようだ。
「『Why!? Why no one speak English in this country!?(なんでこの国の人は英語が通じないわけ!?)』と女性は急にヒステリーモード全開に。甲高い声が駅構内に響きわたって場の空気が一瞬で凍りつきました。なんというか、日本人を下に見ているような感じで。駅員さんがかわいそうで見ていられませんでした」