更新日:2012年07月05日 16:18
仕事

【前年比売上高200%】大手ディスカウントストアの無謀なノルマ

余裕なき組織が現場の人間に課す「ノルマ」という名の“十字架”。そのあまりの重みに耐えかねた悲痛な叫びは、今日もあちらこちらで上がっている。今、あなたのすぐそばでも起こっている、サラリーマンを襲う壮絶なプレッシャーの現実に刮目せよ! ◆過去の栄光を突きつけられ無謀な予算を要求 【ノルマ:前年比売上高200%】 寺島悟史さん(仮名)40歳・小売 大手ディスカウントストア 大手ディスカウントストアなのですが、ただでさえ全店舗で売り上げが落ちているのに、前年比で倍の数字の3000万円で出せと言われました。  店長という僕のプライドもあって、達成が難しい多めの1700万円の予算で出したのにですよ。そもそも商品の実数を考えても絶対に達成できない数字! それでも売り場の配置を工夫したり、商品を買ってもらえるようにポップをつけたりして、出した予算の110%も達成したのにもかかわらずです。  だから頭にきて、その予算を達成できる根拠がないと上層部に直談判したのに、「昔は3000万円くらい余裕で売れていた」とか、「気合があれば売れるはずだ」なんて言われる始末。売り場を拡張できるわけでもないし、仕入れの実数しか売ることができないのに! 実際、前年比60%の店舗もありました。でもさらに許せないのが数字を出さなくてもイエスマンは優遇され、自分のように利益を出しても、直談判した人間は冷遇されることです。 ― 実録[過酷すぎるノルマ]選手権【4】 ―
おすすめ記事