[男の超整理術]溜め込んだものがスペースを圧迫。どう収納すべきかわからない部屋は
―[人生を変える[男の超整理術]]―
この段取りで整理すれば失敗なし! 汚部屋の劇的ビフォーアフター
【ケース2】溜め込んだものがスペースを圧迫。どう収納すべきかわからない部屋は……
モノが多すぎて完全にキャパシティオーバーとなった部屋は、捨てるものを決めるだけで難儀し、ついつい整理をあきらめがち。しかし、数々の汚部屋を再生させてきた整理収納セラピストの古堅純子氏に言わせれば、「取捨選択の概念を変えるだけで、部屋はすぐにスリムになる」のだという。
「モノは『使える・使えない』ではなく『使う・使わない』で分け、使わないものは潔く捨てるのが整理の基本。『まだ壊れていないから』などと言って使わないものを溜め込むクセのある人は、『好きか・嫌いか』という観点でモノを見直してみるといいですよ。本当に好きなものなんて限られているので、意外なほど捨てるものが出てくるはずです」
それでも取捨選択に悩んだものは、とりあえず段ボール箱へ。
「悩む時間は作業の大きな妨げになるので、この“とりあえず箱”を作るのは非常に有効。整理後にゆっくり吟味してもいいし、何を入れたか忘れているくらいなら、丸ごと捨ててしまってもいいですしね」
残すものが決まったら、あとは配置のみ。ここでのポイントは 無理してジャンルで分けない ことだという。
「例えば、毎日使う身だしなみ用品入れの中に、めったに使わないアイテムがあったら邪魔ですよね。使用する場所や頻度に合わせて定位置を決め、出し入れのしやすさを優先しましょう」
これまた簡単な3ステップで、好きなものに囲まれた快適な部屋の完成だ!
「そもそも男性は、好きなものだけはきちんと保管する傾向にある」
という古堅氏の言葉通り、自慢の帽子コレクションは整然と陳列
一方、ゴチャゴチャしたテーブル周りは捨てるものだらけだった
空きスペースにモノを押し込み、見た目も機能性も悪かったラックだが……。
とりあえず箱 にした靴箱に悩んだものを詰め上段に保管し、テーブル付近で
使う文具などをケースにまとめただけで、こんなにスッキリ!
段ボールが積まれ死んでいたタンス上部のスペースに、
ラックのメインスペースを占拠していたコレクションの香水
をディスプレイ。こうすれば、再び何かを適当に積み上げて
しまうことを防止する効果も
【Before】
モノが溢れる汚部屋の住人、前田敬介さん(25歳・フリーター)。
「何をどこにどう収納すればいいかまったくわからない。
居場所がないし、もう引っ越したい」と気分も投げやり
【After】
3~4人は客を呼べそうな、ゆとりある部屋に。「捨てるものが多くて
自分でもビックリしました。これからはもう、ムダな買い物やもらいもの
はしません」と改心するのも納得だ
アドバイザー 【古堅純子氏】
整理収納セラピスト。数々の家のカウンセリング、掃除代行を手掛ける。モノと正しく付き合い、片付け上手な生活を送ることを提唱。著書に『整理収納セラピー』(KKロングセラーズ)
― 人生を変える[男の超整理術]【3】 ―
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