<日本ダービー>ロブチェン含む“9頭”に「25戦全敗」の絶望的なジンクス…代わって浮上した穴馬2頭とは
今週末は東京競馬場で競馬の祭典、日本ダービーが行われる。世代の頂点に立つのは果たしてどの馬か。
今年の牡馬クラシック戦線は、春先まで主役不在の混戦ムードを呈していた。しかし、皐月賞でロブチェンが逃げ切り。前走に続きロブチェンが1番人気に支持されることが濃厚で、皐月賞2着馬リアライズシリウスとの2強という構図になっている。
そのロブチェンは17番枠、リアライズシリウスは11番枠と外目の枠に入った。どちらも理想は真ん中より内枠だったはず。当日の馬場がどうなるかだが、ダービーでありがちな“グリーンベルト”がラチ沿いに出現するようなら、2頭の間に割って入る新星が現れてもおかしくないだろう。
それでもこれまでの走りから、ロブチェンが戴冠に最も近い存在なのは間違いない。血統的にも父ワールドプレミアが長距離G1を2勝したマラソンランナーだったため、皐月賞からの2ハロン延長は歓迎という見方が大半だ。
しかし、ワールドプレミアの父、つまりロブチェンの祖父“ディープインパクトの血”が、孫の二冠達成を阻む可能性がある。
日本近代競馬の結晶とまで呼ばれた三冠馬ディープインパクト。ご存じの通り、種牡馬としても大成功を収め、これまでダービー馬を7頭も輩出している。しかも、その偉業をたった13世代で達成しているというから驚きだ。
まさに“ダービー馬はダービー馬から”という格言を実践していたわけだが、実はディープインパクトの孫はいまだダービー未勝利である。父系の孫は昨年まで【0-1-0-17】とサッパリで、2着のジャステンミラノも1番人気を裏切ってのもの。
さらに母父ディープインパクトの産駒も【0-1-1-5】という成績が残っている。ディープインパクトの孫は、通算25戦全敗で今年のダービーを迎えることになる。
オカルトチックといえばそれまでだが、ロブチェンにとっては何とも嫌なデータともいえるだろう。そして今年はフルゲート18頭のうち、ディープインパクトの孫が半数の9頭にも上る。
ロブチェン以外には、皐月賞5着馬フォルテアンジェロ、東京スポーツ杯2歳S覇者のパントルナイーフ、そして3つの前哨戦を勝利したゴーイントゥスカイ、コンジェスタス、メイショウハチコウなどだ。
では逆にどの馬が狙い目か。それは直近4年間のダービー馬にヒントが隠されている。
その前にまず、2012年から21年のダービー馬を振り返っておくと、14年のワンアンドオンリーを除く9頭がディープインパクトかキングカメハメハの産駒だった。つまり90%の確率でダービー馬からダービー馬が誕生していた。
しかし、2022年からその流れが急変。直近4年間はハーツクライ、サトノクラウン、エピファネイア、キタサンブラックといったダービーで敗戦を喫した馬の産駒が、ダービーで父のリベンジを果たしている。
この4頭の種牡馬に共通しているのは、ダービーで3番人気だったこと。そして4年連続で違う種牡馬の産駒が優勝していることを踏まえて、今年の出走馬の中から上記4頭の産駒を除外。その上で、今年のダービーで勝つ資格のある馬をあぶりだした。
ロブチェンとリアライズシリウスの“2強構図”に

ロブチェン
写真/橋本健
ディープインパクトの孫は「ダービー未勝利」という不吉データ
近年のダービー馬に共通する“父の雪辱”というトレンド
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競馬歴30年以上の競馬ライター。競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。競馬情報サイト「GJ」にて、過去に400本ほどの記事を執筆。
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