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玉城ティナ、ゲン担ぎをしないワケ「忘れた日に絶望しちゃいそう」

14歳で講談社主催のオーディションにて初代グランプリに輝き、芸能界デビュー。現在は、映画やドラマを中心に俳優として活躍している玉城ティナが、公開中の映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』に出演する。 玉城ティナ マリア 映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』イタリア・ヴェネツィアの教会にある懺悔室で、とある男から聞いた“幸運に見舞われる呪い”に囚われていく露伴の姿を描く本作。玉城は、本作のキーとなる女性・マリアを演じている。 そこで、同シリーズの印象やヴェネツィアロケのエピソードのほか、“運”の捉え方についても語ってもらった。そこには、心穏やかに過ごすヒントが隠れているかもしれない。

ヴェネツィアでは友人・飯豊まりえと息抜きも

――『岸辺露伴は動かない』という作品について、どんなイメージを持っていましたか? 玉城ティナ(以下、玉城):『ジョジョの奇妙な冒険』も含めて、熱狂的なファンが多い作品というイメージでした。あと、実写作品は当初からなんとなく知っているんです。高校生くらいの頃から仲の良い(飯豊)まりえが、岸辺露伴の担当編集・泉京香役で出演しているので、「今、まりえはこういう作品をやっているんだ」と、気になっていましたね。 ただ、その実写作品自体、とても人気のシリーズになっているじゃないですか。原作のファンの方も注目されていて、情報解禁されるたびに「楽しみ!」という声をたくさんいただくので、出演が決まってちょっぴりプレッシャーを感じました。 ――ともあれ、出演が決まって、飯豊さんからはどんな言葉をもらいましたか? 玉城:私たち、そんなにマメに連絡を取り合うタイプじゃないんですけど、「ティナ、出るんでしょ?」とメッセージをくれました。マリア役が私だと聞いて「ぴったりだと思った」とも言ってくれたので、よかったなとホッとしたのも覚えています。ほかには……全編ヴェネツィアで撮影をすることは決まっていたので、「一緒に行けるの、楽しみだね」って。 玉城ティナ マリア 映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』――ヴェネツィアで、ゆっくりできる時間はありましたか? 玉城:はい。もちろん、撮影のことを考えるとウキウキすることはできませんけど、まりえとお茶をしたりお散歩をしたりしました。滞在期間は3週間くらいだったんですが、最後の方には水上バスも使いこなせるようになっていましたね(笑)。市街地の石畳や、マリアが働いている仮面工房、街を照らす朝日と夕日とすべてが美しかったです。「ここを離れたくない!」という気持ちが芽生えてもおかしくない場所でした。

ヴェネツィアでは友人・飯豊まりえと息抜きも

――マリアの仮面工房は、実在する場所を借りたとか。 玉城:そうなんです。工房の赤い壁には仮面がひしめき合うように飾られていました。それが……すごく異様で、見透かされているような気分になったんです。人間が一つひとつ息を吹き込むように作っているから、そう感じるのかもしれないですね。と同時に、職人さんたちのプライドもすごく感じる空間でした。 ――では、ヴェネツィアではハプニングもなく平和に過ごせた? 玉城:そうですね。何か起きていたら良かったですけど(笑)、穏やかな日々を過ごせました。ホテルにはキッチンが付いていたので、スーパーで食材を買ってきて自炊することもありましたね。 玉城ティナ マリア 映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』――ちなみに、撮影期間にあったことでもそれ以外でもいいのですが、玉城さんが“懺悔”したいことはありますか? 今作のタイトルにちなんで、教えてください。 玉城:えーっ、ないです! というか、ここで言えるようなかわいい懺悔はないかな(笑)。
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玉城ティナ流“運との付き合い方”とは
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