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10か月間のマグロ漁で年収900万を稼ぐ26歳男性。2か月の休暇で「まとまったお金をドーンと使う」意外なものとは

ライブや特典会で出会う、お金を惜しみなく投じる“強火オタク”と呼ばれる猛者たち。なかには数百万円規模の広告を推しのために個人で出す強者も出現しているが、その素性はベールに包まれている。推しを支える彼らの収入源とは一体?
強火オタクの(驚)サイフ事情

「2か月間の休暇で思いっきりお金を使います」という後藤良太さん(仮名・26歳)

マグロ漁で年収900万。陸にいる間に使いまくる

後藤良太さん(仮名・26歳)遠洋漁業船員 推し活費用 一上陸で20万円 ===== 「推しに捧げるため、マグロ漁船に乗る」と言い、消えるオタク──遠洋漁業による一攫千金話は、アイドルの推し活界隈で都市伝説的に言われていたが……後藤良太さん(仮名・26歳)がその一人だ。 「10か月の航海の後、2か月間の休暇で自分の推しにお金を使えるだけ使って、再び海に出ます!」  高知県の遠洋マグロ漁船で働き始めて5年目になる後藤さんの年収は約900万円。しかも、手取りのほとんどが可処分所得だ。 「海では生活費がかからないので、切迫したサイフ事情にはなりません。体力的には大変な仕事だし、長期間推し活できないジレンマはありますが、まとまったお金をドーンと使える楽しさのほうが圧倒的に上ですね!」

一度の休暇につき20万円

強火オタクの(驚)サイフ事情

「船にWi-Fiはあっても、漁があるので配信は残念ながらリアルタイムで観られない」と後藤さん。ライブの費用は1.6万円×回数

 そんな後藤さんの推しの一人は、アイドルグループ「まねきケチャ」の元メンバーで、現在は歌手の藤川千愛さん。 「自分が地上にいる“2か月”しか行けないのと、その間にライブが頻繁にあるわけではないので、一度の休暇につき20万円くらいしか使えない。 最初はSNSで情報を追うくらいだったんですが、推し活仲間から聞く特典会の様子が羨ましくて……。そこから参戦時に好きなだけグッズや特典付きCDなどに使っていたら、そのくらいの額になりましたね(笑)。 推しから『来てくれて、ありがとう』って言ってもらった後、オフ会で仲間と飲む時間も含めて最高です」
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出世をすれば年収1000万円。ほかの仕事じゃできません
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