「脱北時の体重は43kg、韓国到着後は72kg」元北朝鮮軍人が語る“命がけの脱出劇”「非武装地帯を走って銃弾を浴びた」
韓国国内で256万人を動員するスマッシュヒットを記録した映画『脱走』が、日本でも公開がスタートして注目を集めている。2025年を代表するトップスターのイ・ジェフン、ク・ギョファンといった俳優たちが揃い、北朝鮮軍人が命がけの脱北に挑むというストーリーが展開される。
この映画には、北朝鮮軍の兵役中であった2012年に、非武装地帯を走って命がけの脱北を果たしたチョン・ハヌル氏が携わっている。映画の脚本作りのほかに、ダイアログコーチ(俳優のセリフの発音や表現を指導する専門家)として参加して、リアリティを与えた。現在俳優として活動しているハヌル氏に向けて、北朝鮮時代の壮絶エピソードから、今の活動を聞いた。
北朝鮮時代の経歴を教えてください。また現在のご職業はなんですか?
北朝鮮に住んでいた頃は、サッカー選手と北朝鮮の軍人でした。小さいころからサッカー選手として活動していましたが、2011年に北朝鮮軍に入隊しました。現在は、俳優として活動しています。
北朝鮮の兵役制度は、韓国と違うのですか? どのぐらい厳しかったのですか?
まず兵役期間が違います。韓国は、18ヶ月の兵役期間となりますが、北朝鮮だと10年間です。比べ物にならないほどに、北朝鮮軍の方が厳しいと思っています。脱北した当時の体重が43㎏でしたが、韓国に来た1ヵ月後には72kgになってしまい、ほぼ30kg太ってしまったんですよ。
どの国の軍隊も大変だと思いますが、韓国の軍人たちに兵役10年だと伝えても、あまりピンと来ないんです。ただ「120ヶ月間、軍人として過ごすんだ」と伝えると、「それはありえない!」と言ってくるんですよ。また食事面の違いが凄くて、大変粗末な食べ物が、軍人達に支給されるんです。
リアル脱北者に聞く、北朝鮮ではサッカー選手で軍人だった

2012年に非武装地帯を走り脱北を果たしたチョン・ハヌル氏
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