大谷翔平「二刀流復帰」が及ぼす“チームへの悪影響”…投手復帰後の打率は「.213」に低下
“天国から地獄”とはまさに今のドジャースを表す最も適切な言葉だろう。
ちょうど1週間前の現地3日(日本時間4日)、ドジャースはホワイトソックスに快勝し、貯金の数を今季最多の24とした。その時点で、開幕から混戦が続いていたナ・リーグ西地区で2位以下に9ゲーム差をつけ、独走ムードすら漂わせていた。
投打ともに精彩を欠く今のドジャースだが、より深刻なのが打線の方だ。連敗中の直近6試合で記録した得点はわずか10とサッパリで、“タイムリー欠乏症”の状態が1か月以上も続いている。連敗中の直近6試合の得点圏打率も.114(35打数4安打)と、その流れは止まるどころか、悪化する一方だ。
ドジャース投手陣もアストロズとの2戦目以降の直近5試合で合計26失点。ブルワーズと接戦に持ち込んだ直近2試合は、2か月半ぶりに復帰したタイラー・グラスノーの好投などもあり、合計6失点と持ち直してはいるが、投打がかみ合わない試合は続いている。
移動日を1日挟み、11日(日本時間12日)から2位ジャイアンツとの3連戦を迎えるが、その2戦目に先発を予定しているのが大谷翔平だ。おそらく2~3イニング限定にはなるが、チームに活力をもたらす投球を期待したいところだろう。
その大谷は6月中旬に急遽、投手として復帰を果たした後もオフは移動日のみ。登板したこれまでの4試合は、すべて1番投手兼指名打者(DH)としてほぼフル出場しており、登板前後の試合も1番打者として出場を続けている。
大谷は投球イニングこそ少ないものの、二刀流復活でさすがに疲れもあるのだろう。打撃面では、本来のパフォーマンスを見せられていない。
実際に、初登板を果たした試合以降の打撃成績は、22試合で打率.213、6本塁打、17打点。OPSも.851と、大谷らしからぬ数字が並ぶ。2年ぶりの二刀流による調整の難しさや見えない疲れが自慢のバットスピードを鈍らせていてもおかしくないだろう。
さらに大谷の二刀流復帰は、実は大谷本人だけでなく、チーム全体にも悪影響を及ぼしている可能性がある。
これまで投手として1失点に抑えているものの、投げた4試合いずれも2イニング以下で降板。その試合の残り7イニング前後を、後続のブルペン陣に託す状況が続いている。
ご存じの通りドジャースは、開幕から主に先発投手に故障者が続出。そのしわ寄せが救援陣に及んでいる。開幕直後は好投を続けていた救援陣だが、登板過多などもあってか、救援陣の月間防御率は3~4月の3.71から、5月以降は4.35→4.70→6.45と悪化の一途をたどっている。
特に連敗中の直近6試合においては救援防御率が7.92と負の連鎖が止まらない。同期間の先発陣も4.98と決して良くはないが、やはりほぼ毎試合のようにブルペンで肩をつくる救援陣への負担は甚大といえるだろう。
もちろんこれは大谷のせいというわけではないが、少なくとも大谷が1試合80~90球程度を投げられるようになるまでは、救援陣に負担を強いるのは間違いない。
ところが、勢いに乗って迎えた強豪アストロズとの3連戦でまさかの事態に直面する。大事な初戦を1-18とワンサイドで落とすと、まさかの3連敗。さらに続くブルワーズにも3タテを食らい、地区2位ジャイアンツとの差は、一気に5ゲームまで縮まってしまった。
「6試合で10得点」…タイムリー欠乏症に
二刀流復活の大谷に疲労の影
大谷の二刀流復帰で救援陣の“疲弊”が加速?
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1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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