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芝&ダートの二刀流、海外挑戦だけじゃない。ソダシの持つ無限の可能性

秋に向けて順調な滑り出しを見せるソダシ

白馬

写真はイメージです

 もはや“アイドルホース”という呼び方は失礼なのかもしれない。先日行われた夏競馬の大一番、札幌記念に出走した白毛馬・ソダシ。レースでは断然の支持を集めた海外G1馬ラヴズオンリーユーを退け快勝、秋へ向けて順調なスタートを切った。  生まれながらにして特殊な毛色に生まれた馬の宿命ともいうべきか、デビュー当初は、「白毛だから注目されている」という面もあった。しかし、デビューから快進撃が続き、無敗での2歳女王、そして桜花賞制覇。もはや同世代に敵ナシの状態が続き、名実ともにトップホースとなった。  ただ、ソダシには壁があった。それは距離の壁である。父クロフネの産駒は中距離以上のビッグレースを勝てないと言われていた。そんな不安を抱えたオークスでは1.9倍という断然の支持を集めたが、8着惨敗。 「やはりこれが血の宿命なのか―」  そんな不安の中で迎えた札幌記念を、好位から抜け出す堂々の競馬で勝利した意味は大きい。

期待されるダートとの“二刀流”

 復帰初戦を飾ったソダシは、恐らくこの後、秋華賞に向かうことになりそうだ。そこで再び同世代の牝馬との対決に挑むわけだが、今回の勝利により、期待はさらにその先へと広がって行くかもしれない。  まず、ソダシの可能性を広げる舞台として期待されるのが、「ダート挑戦」である。父クロフネは言わずと知れた芝とダートの両G1を制した名馬だ。特にダートでのパフォーマンスは圧巻で、初めてダートを使われた2001年の武蔵野Sをぶっちぎり、さらに次走のジャパンカップダートも圧勝だった。  残念ながら故障によりダートは2戦のみで引退してしまったが、無事ならば世界に挑めたとも言われた馬だった。産駒からもJBCレディスクラシックを制したホワイトフーガなどチャンピオンホースを輩出しており、ソダシの母ブチコもキャリア全4勝がダートだった。
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血統的にもダートは◎か
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