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「フェイクは真実の6倍以上の速さで拡散する」見抜ける人はごくわずか…カネと政治思想のために広まる“ウソ”

悪質切り抜き、ディープフェイク動画、陰謀論……etc.「一億総メディア社会」の今、悪質な情報操作は看過できない問題となった。一説には真実の6倍以上の速さで拡散され、我々を惑わすとされる偽情報。それらはいかにして生み出されるのか。実態に迫った!

SNSを中心に広まる偽情報

偽情報の作られ方参議院選挙の投票日が目前に迫るなか、各党の舌戦は激しさを増している。それに伴い、問題視されているのがSNSを中心に広まる偽情報だ。政治家発言の切り抜き動画など、「政治系コンテンツ」は今ではネットの人気ジャンル。純粋な使命感から投稿されるものもあるだろうが、偽情報は広まり続けている。サイバーセキュリティ専門家の高野聖玄氏が解説する。 「偽情報が生まれる大きな理由は、再生数による広告収入。政治系コンテンツで稼ぎたい人などが“一次発信層”としてコンテンツを作成し、さらに、それに紐づく形で“二次拡散層”が偽情報を広めていく。前者は主にカネ目的ですが、後者の中には世論の操作や影響力の行使――つまり偽情報で人々を騙し社会の分断を目的とする層も。 実際、選挙などの重要な局面では、人件費の安い国でSNSのアカウントを大量に運用し、ネットを使って政治的な混乱や分断を図るのは常套手段です。そうした仕事を請け負うマーケティング会社すらあります」

フェイクの拡散速度は真実の6倍以上!

日本でも政治系コンテンツへの規制は議論されているが、今のところ怪しい情報の流布を完全に止めるすべはない。フェイク情報の研究をする山口真一氏が警鐘を鳴らす。 「私たち人間はセンセーショナルな情報に敏感で、『フェイクは真実の6倍以上の速さで拡散する』とも言われています。今は誰もが情報発信者になれる人類総メディア時代です。そのなかで注目がお金を生む『アテンションエコノミー』と偽情報は格好のマッチングを果たしています」
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ウソを見抜ける人はごくわずか
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