ドジャース「救援陣崩壊」で首位陥落…「チームが勝つためなら」大谷翔平“守護神プラン”発動の可能性も
エンゼルス相手にまさかの3連敗を喫したドジャースが、ナ・リーグ西地区の首位から約3か月半ぶりに転げ落ちた。
ワールドシリーズ連覇を目標に開幕8連勝と、スタートダッシュを決めた今季のドジャース。その後はパドレス、ジャイアンツと三つ巴の様相を呈していたが、4月28日に地区首位に立つと、3か月以上にわたってその座を守ってきた。
7月上旬には2位との差を9ゲームまで広げたが、それから1か月半もたたないうちにパドレスにかわされた形だ。
ドジャースは、8月に入ってから5勝7敗と2つの負け越しに留まっているが、とにかく試合内容が良くない。敗れた7試合のうち5試合は、8回以降に逆転もしくは同点から勝ち越し点を奪われる展開。つまり、序盤から中盤にかけて主導権を握りながら、終盤に救援陣がつかまっている。誤解を恐れずに言えば、今月に入ってからドジャース救援陣は“崩壊”しているといっていいだろう。
今季チーム最多の19セーブを挙げているタナー・スコットをはじめ、マイケル・コペック、カービー・イェイツといった経験豊富な投手が戦線を離脱中。開幕からフル回転してきたアンソニー・バンダやアレックス・ベシアには勤続疲労の影が見え隠れする。
現地13日(日本時間14日)のエンゼルス戦は、先発した大谷翔平が5回途中まで4点を失ったが、後を受けたバンダとジャスティン・ロブレスキが1点のリードを保って8回へ。ところが3イニング目のマウンドに上がったロブレスキが2者連続四球を与えると、4番手エドガルド・エンリケスが痛恨の逆転タイムリーを浴びた。ドジャースの連敗は4となり、前日に首位で並んだパドレスを1ゲーム追う展開となっている。
試合後、ロバーツ監督は「いずれ流れは変わる」と前を向いたが、とめどなく打ち込まれる救援陣の再建案は見えていないのが現状だ。
そこで浮上するのが投手・大谷を先発から抑えに回すプランである。
つい数日前にも試合前の囲み取材で、ロバーツ監督は大谷をクローザーとして起用する考えがあるかと聞かれ、曖昧な回答をしていた。
そのときの発言が「(ショウヘイの)抑えもいいね。でも5イニングを投げるのもいい。とにかくショウヘイは優勝したいと思っている。彼はそれを明確に示している。(本人も)チームが勝つためならできることは何でもやるつもりだ」というもの。記者からの質問がやや誘導的にも見えたが、抑えで起用する案を完全に否定することはなかった。
ただ、現実的にはこれまで通り、先発投手として徐々にイニングと球数を増やしていくプランでいくだろう。それでも一時は独走モードに入っていたチームが、パドレスに逆転され、さらに救援陣の苦戦でシーズン終盤に守護神・大谷を試す可能性も出てきたのではないか。
もちろん事前に登板する日がわかっている先発に比べて、いつ登板するかがわからない救援は調整も難しくなる。一方で、これだけ8~9回に投げる投手が打ち込まれる状況が続くと、天王山と呼ばれるような試合なら1~2イニング限定で大谷を守護神として起用する意味はあるはずだ。
大谷は今季、自身2度目のトミー・ジョン手術明け。先発投手として、今季中に1試合100球前後、6~7イニングを投げられるかはまだ不透明だ。2年ぶりの投手復帰であり、スタミナにも不安を残している。

エンゼルス戦に登板した大谷翔平投手
写真/産経新聞社
ドジャース救援陣が“崩壊状態”に…
大谷“クローザー起用”の可能性は?
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1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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