夏フェス会場で女性に体当たりする“酔っ払いのナンパ男”…「お前らさっきからなにをやってるんだ?」と、いかついおじさん集団に囲まれるまで
年々苛烈さを増す酷暑をものともせず、今年も各地で開催された「音楽フェス」は大きな盛り上がりを見せた。
だが、悲しいかな。楽しい場には不埒な輩も寄ってきてしまう。今夏行われたとあるロックフェスでつきまとい被害に遭ったという今田真希さん(仮名・25歳)に、その顛末を聞いた。
今田さんは筋金入りのロック好きで、これまでにもさまざまなフェスに参加してきたという。
「この夏に参加したフェスそのものは初めてでしたが、同じくらい大きな規模のフェスへの参加経験は複数ありました。なので、誘った親友の女友達をしっかりアテンドするべく、入念な暑さ対策とスケジューリングの上で当日を迎えたんです。
好きなアーティストの出演予定がたくさんあったので、何時にどこへ移動して、いつ休憩を取って、食事はどうして、宿はどこで、荷物はこうして……と、何カ月もかけて準備を重ねてきたのに。あいつらのせいで台無しにされてしまいました」
今田さんたちの会場入りから数時間ほどが経ち、2人のボルテージも十分上がったところで“ヤツら”は現れた。
「次々に見たいアーティストが出てくる時間帯で、1秒たりとも無駄にしたくないと思って行動していたときのことでした。目当てのアーティストの出番が終わり、次の会場へ向かおうとしていると、酔っ払いの同世代か少し上くらいの2人組にナンパされたんです。
まだ夕方の早い時間帯で、夏だから日中と同じくらい明るかったのですが、ヤツらは早くも完全に出来上がっていました。私たちは見た目こそ派手ですが、純粋に音楽目的。フルシカトしてさっさと移動しようとしたのですが、あとをピッタリつけてくるんです。会場はそりゃ人が多いですから、簡単に振り切れなくて……」
たまたま「俺らも同じアーティストを見たいだけだからさ!」とのたまい、今田さんたちにつきまとうナンパ野郎2人。
「無視しつづけたんですが、『こういうのも醍醐味だと思って君らも来てるんでしょ? 照れなくていいから(笑)』なんてほざきはじめて。その言葉に腹が立って、『ふざけんな、失せろ!』と言ったんです。それがマズかったんでしょうね。ヤツらの目的が『ナンパして落とすこと』から『嫌がらせること』に変わったんです。こちらからすればナンパの時点で迷惑な嫌がらせでしかないのは同じでありつつ……」

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楽しみにしていた夏フェスが台無しに…
酔っ払いのナンパ男に付きまとわれてしまう
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている
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