更新日:2025年11月13日 12:29
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爆発的な人気を生んだ「ラブブ」…おじさんもAIも知らない“世界中で売れ続けている本当のワケ”

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第549回をよろしくお願いします。
メンズファッションバイヤーのMB

メンズファッションバイヤーのMB。「『おしゃれに見える』にはちゃんと理由があるんです」が持論(撮影/難波雄史)

爆発的な人気を生み出しているブサカワルックス

「ラブブ」をご存じでしょうか。BLACKPINK、レディー・ガガ、マーク・ジェイコブスと世界もジャンルも超えて爆発的な人気を生み出しているブサカワルックスのキャラクターチャームです。  単なるぬいぐるみではなく、キーホルダーチャームとしてバッグや携帯などに付けられるのが肝。なんと現在の市場規模は関連事業含め6000億円超。中国のポップマート社が発売したラブブはなぜこうも世界を席巻したのか。  また、現在急速に人気が後退しているとも報じられていますが、この爆発的なムーブメントは一体どのような構造で起こったのか。アパレル歴20年以上の私がAIにもできない徹底解説を行なってまいります。

AIが導き出した「ラブブの魅力」

「ラブブの魅力は?」と検索、もしくはAIに投げ掛ければたいがいこう返ってきます。 1.ブサカワなキャラクター →可愛らしい愛くるしい造形ではなく、キバの生えたダークな雰囲気が他キャラクターにはない個性を生み出している 2.有名人の影響力 →現代におけるトレンドセッターであるBLACKPINKのリサが火付け役となり、その後、レディー・ガガなどにも波及。多くのセレブや有名人に愛されそこから一気に拡散された 3.ブラインドボックスによる射幸性 →「何が出てくるかわからない」ガチャガチャ的な要素があり、それによって種類を集めたくなる射幸性を刺激している。また特定モデルには希少性があり高額転売なども。  これ以上の回答は私が調べた限りほぼありませんでした。

「ファッションには希少性が不可欠」という大前提

 もちろんこれら3つはラブブ人気の核となる部分ではありますが、この3つを兼ね備えたキャラクタービジネスなど過去幾多もありました。ではなぜラブブだけがこれほどまでに世界的なムーブメントを生んだのか。それは「ファッショントレンドと結びつく絶妙なタイミングだった」と私は考えています。  前提としてファッションには希少性が不可欠です。その他大勢と何かが違うからこそ「おしゃれだ」と評されるわけですから、ファッションには前提として「希少性」が必要です。  もちろん希少性だけでおしゃれだと評価されるわけではありませんが(仮に希少性だけでおしゃれだとされるのであれば、「人と違って裸で道を歩く」こともおしゃれになってしまう)、前提条件として「希少性」は不可欠です。皆と同じでは評価の対象にもなりませんからね。
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