女性の尊厳を踏みにじる“触れない痴漢”が多発…卑劣すぎる実態と被害者の叫び。「触れていないからセーフ」では済まされない
触れない痴漢――。それは、言葉や視線、雰囲気で女性を傷つける、新手の性加害。身体的な接触がないからと軽視されがちだが、その手口は悪質だ。今回取材班は被害女性たちの悲痛な叫びに迫った。
埼玉県在住のOL・西田京子さん(仮名・33歳)も被害者の一人だ。それは満員電車での出来事だった。
「毎日なぜか近くに立つ20代の男性がいました。イケメンですが、必ず私の真後ろを陣取り、束ねた髪に鼻先が触れるほど顔を寄せてくる。電車が揺れるたびに、わざと体を合わせながら鼻を埋めてくるような動きで……。最初は偶然かと思いましたが、繰り返されるうちに『これは匂いを嗅いでいる』と確信しました。気持ち悪くて距離を取ろうとすると、今度は正面に回り込んできて、私の顔のすぐ近くで堂々と嗅いでくる。嫌がれば嫌がるほど仕掛けてくる執念深さがありました」
西田さんのケースのように、女性の髪や体臭を狙って「嗅ぐ」行為は、触れない痴漢の典型だ。しかし、被害はそれだけにとどまらない。
「ぼーっと立っていたら、後ろから耳元にフーッと息を吹きかけられました。振り返ると、40代のサラリーマン。臭い息を浴びせられたと気づいた瞬間、背筋が凍りました」(デパート勤務・大島京さん・仮名・29歳)
さらに、“視線”という形での加害もある。
「この前、仕事帰りの電車で、ふっと“嫌な視線”を感じたんです。無精ひげの30代ぐらいの男性で、手のひらに大きめのマシュマロ、指先にピンク色の飴玉サイズのグミ……。たぶん“疑似おっぱい”なんです。私の乳房付近を凝視してニヤニヤしながら、グミを指先で転がしていて……。気持ち悪さに吐き気がして、隣の車両に行ったのに、後をつけて追ってきたんですよ」(パティシエ・飯島美佐江さん・仮名・33歳)
嗅ぐ、息、視線――いずれも体には触れていない。だが、女性にとっては明確な加害であり、心に深い傷を残す。
勇気を出して「NO!」の意思を示しても、加害者は「触っていない」と居直り、しらを切り続ける。こうして日常の空間がじわじわと恐怖に塗りつぶされていくのだ。
不快度MAXなのに声を上げにくいジレンマ
![急増![触れない痴漢]の卑劣な手口](/wp-content/uploads/2025/09/AdobeStock_162534810-550x367.jpg)
※画像はイメージです
視線×エア揉みの恐怖
さらに、“視線”という形での加害もある。
「この前、仕事帰りの電車で、ふっと“嫌な視線”を感じたんです。無精ひげの30代ぐらいの男性で、手のひらに大きめのマシュマロ、指先にピンク色の飴玉サイズのグミ……。たぶん“疑似おっぱい”なんです。私の乳房付近を凝視してニヤニヤしながら、グミを指先で転がしていて……。気持ち悪さに吐き気がして、隣の車両に行ったのに、後をつけて追ってきたんですよ」(パティシエ・飯島美佐江さん・仮名・33歳)
嗅ぐ、息、視線――いずれも体には触れていない。だが、女性にとっては明確な加害であり、心に深い傷を残す。
勇気を出して「NO!」の意思を示しても、加害者は「触っていない」と居直り、しらを切り続ける。こうして日常の空間がじわじわと恐怖に塗りつぶされていくのだ。
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