恋愛・結婚

「モテる男性は上位3割だけ」恋愛市場で“数値化される男たち”の嘆き。毎日2時間の努力も「半分は返事すら来ない」

低年収、非モテ、孤独──。これまで「弱者男性」はこうした属性で語られてきた。しかし今、“普通の男”たちの間でも「自分は弱い存在だ」と感じる人が急増している。広がる負の感情の正体は何なのか。男性たちの心に巣くう“呪い”の正体に迫った。 【弱者感】 じゃくしゃ-かん 自分が社会の中で「劣っている・取り残されている・報われない側にいる」という主観的な感覚。 実際の地位や収入、能力にかかわらず、相対的な劣位感・無力感・疎外感を感じる心の状態。 ※編集部作成

「アプリでマッチしても半分は返事すら来ない」

新たな生きづらさ 男に広まる[弱者感]

写真はイメージ(以下同)

1年前からマッチングアプリで婚活を始めた会社員の三好翔太さん(仮名・28歳)は思うように女性と出会えない日々を送っている。凝ったプロフィール写真を使い、文章にも工夫を重ね、スマホのアプリ利用履歴を見れば毎日2時間ほどはアプリを開いて出会いを探している。 「でも、アプリでマッチしても半分は返事すら来ない。結局、会話が続いたのは1人だけだったのでもう諦めました。女性の友人に聞くと、女性は何もしなくてもアプリ内で引く手あまたらしいです。僕だって自分のレベルはわきまえてるつもり。 学生時代はそれなりに恋愛してきたし、なんとなくリアルだったらこのくらいイケるって基準はわかるじゃないですか。高望みしてるわけでもないのに、マッチングアプリになった途端に日常会話すらできないって、もはや恋愛の土俵にも上がれないってことですよね」 三好さんは身長172㎝、都内通信会社に勤務する年収470万円の会社員。彼のような“平均的な男性”でもマッチングアプリで女性に出会うのは簡単ではない。

“弱者”と“強者”の明暗がより明確に

マッチングアプリが婚活の主戦場となった現代。AIが理想の相手を導き出し、スワイプするだけで次々と女性が表示される。恋愛の間口が広がり、誰もがチャンスを得られる時代かのように見えるが現実はそうではない。独身研究家の荒川和久氏が語る。 「今も昔も、モテる男性は上位3割だけという構図は変わりません。これはマッチングアプリでも同じこと。出会いまでが手軽な分、試行回数が増えるため、より恋愛における“弱者”と“強者”の明暗を際立たせるのです」 実際にマッチングアプリ情報メディア「マッチアップ」が1176人の会員に対し行ったアンケートによれば、出会いの機会には実に50倍以上の差がある。 新たな生きづらさ 男に広まる[弱者感]
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男性のスペックはすべて数値化される
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