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年収260万円、バツイチ42歳トラック運転手の“幸せ”とは?

 15%を超える貧困率(等価可処分所得が中央値の半分を下回る相対的貧困者の割合)が社会問題となっている日本だが、その予備軍の増加も深刻化している。しかし、そんな“ほぼ貧困”状態にある[年収300万円家族]でも、幸福に生活できている人もいる。そのワケとは?

山林

杉下さんが相続予定の山林。地価はタダ同然だそうだが、木を業者に売ることができるらしく、「実は使い道はいろいろある」と笑う

離婚を機に得た悠々自適。収入よりもずっと大切なストレスフリーな毎日を実現

●杉下剛さん(仮名・42歳)/世帯年収260万円/家族構成:独身(バツイチ)

 離婚をきっかけに世帯収入は半減。しかし、「不眠も治り、健康的な生活を送れていている今のほうが断然幸せ」と語るのは杉下剛さん(仮名・42歳)。3年前から契約社員として配送トラックの運転手として勤務。年収は今までの仕事で最も少ない260万円だが、「十分暮らせる」と意に介さない。

「ダブルインカムだった結婚当時のほうが確かにお金はありました。でも、よくよく考えれば、昔から全然物欲がないんですよ。贅沢とは真逆の生活ですが、今のムダをそぎ落としたようなライフスタイルは結構気に入っています」

 離婚後、子供とは会えない日々が続くが後悔はないという。

「受験のことなどストレス過多だったので、今はホッとしているというのが正直なところです。元妻の実家は裕福ですし、喧嘩が絶えなかった私たちの元で暮らすよりも子供にとっても幸せかなと」

 さらに杉下さんの楽観を決定づけた出来事がある。長野県内にある広大な山林の所有を父親から最近、知らされたという。

「田舎なので二束三文の価値しかないですが、砂防ダム建設の話もあり、買い取ってもらえる可能性もあると聞かされました。家屋もあるので、畑を耕して自給自足の生活も悪くないなって。健康的が一番って今は心底思っています」

 収入とは別の幸せを知ったことで開ける人生もあるようだ。

<杉下さんの光明>
お金よりも家族との時間よりも自分にとって価値のあるものを発見

【1か月の収支】
月収      17万5000円
家賃      5万3000円
食費      3万円
外食費     2万円
水道光熱費   8000円
通信費     5000円
その他雑費   1万9000円
ローン・借金  0円
こづかい    4万円
収支±0円

― 年収300万円家族の苦悩 ―





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