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<ジャパンC>“内枠が圧倒的に有利”なのに「クロワデュノールは半信半疑」のワケ。競馬プロが語る「紐穴で狙っている馬」

 30日、東京競馬場で行われるジャパンCにフルゲート18頭が集結。フランスの刺客カランダガンの出走も相まって注目度の高い一戦となった。
クロワデュノール

クロワデュノール 
写真/橋本健(以下同)

 穴党の筆者にとって、“荒れないG1”は苦手レースの一つ。ジャパンCは国内屈指の平穏なG1レースで、上位人気馬で決着することがほとんど。今回は己を捨て、藁にもすがる思いである人物を頼ることにした。  それが元大手新聞社で競馬を担当し、競馬メディアの編集部で副編集長を務めたこともある「黒い太陽」氏。現在はフリーの競馬ライターとして、WIN5の予想を中心に情報を発信している黒い太陽氏に、今回はジャパンCの見解を聞いた。 (取材・構成=中川大河、取材日=11月27日)

“日の丸カップ”とは?

——急遽の依頼にもかかわらず、インタビューに応じていただきありがとうございます。早速ですが、今週末に行われるジャパンCの見解を伺います。 黒い太陽:ジャパンCは単純明快。ずばり、レース名の通り“日の丸カップ”だと思ってください。つまり、白と赤の帽子が馬券に絡みやすい。内枠が圧倒的に有利なレースだということです。 ——白と赤ということは1枠と3枠ですね。 黒い太陽:舞台となる東京芝2400mは、日本ダービーと同じコース。開催時期は異なりますが、馬場の傾向として、内が伸びて外が届きづらいという共通点があります。 ——なるほど、実際に過去10年は1枠の馬が5勝、3枠の馬が3勝しています。 黒い太陽:特に1~3枠かつ5番人気以内の馬は非常に高い確率で好走しています。過去10年の該当馬成績は何と【9-3-6-6】ですから。また、2014年から11年連続でこの条件に合致する馬が最低1頭は馬券に絡んでいるので、枠順には注目していました。 ——今年は1枠2番に入ったクロワデュノールが人気面でも“1〜3枠×5番人気以内”という好走条件に当てはまりそうです。 黒い太陽:この秋はフランスで2戦した遠征帰りで、状態に不安が残るものの、無視できない1頭です。ただ、どちらかというと馬券的に狙いたいのは、最内枠に入ったジャスティンパレスの方。 ——ジャスティンパレスは枠順に加えて、鞍上を務めるC.デムーロ騎手の存在も手伝ってちょうど5番人気くらいになりそうな気がします。 黒い太陽:追い切りの動きも悪くなかったですし、百戦錬磨の6歳馬。距離も長い方がいいタイプですし、重い印を打つつもりです。

楽勝するようなら“イクイノックス級”の声も?

——内枠の馬から本命を探したくなるところですが、1番人気が予想されるマスカレードボールは外目の7枠15番。厳しいところに入った印象があります。 黒い太陽:この馬はスタートが早くないので、内すぎるよりはむしろ良かったと思います。懸念材料としては、すぐ外(8枠16番)のシンエンペラーが先行タイプのため、坂井瑠星騎手も早めに内へ入れたいところでしょう。そうなるとマスカレードボールの前を横切る可能性があるため、カットされるような不利を受けなければいいのですが……。そこはもうC.ルメール騎手の手腕に託します。 ——確かに前走の天皇賞・秋は古馬相手に完勝でした。 黒い太陽:前走は最終追い切りを木曜にスライドするなど、陣営も手探りの部分があったようです。私自身も完調手前かもしれないと危惧していましたが、レースでは見た目以上の完勝。叩き2戦目の今回は万全の状態で走れるのではないかと考えています。追い切りの動きも気になるところはありません。もし楽勝するようなら“イクイノックス級”の期待も持てそうです。 ——確かにマスカレードボールの戦歴はどこかイクイノックスを彷彿とさせますね。 黒い太陽:ドウデュースがダービーを勝ったあの世代と今年の3歳世代のクラシックは割と似ているんですよ。穴人気の馬(ジオグリフ、ミュージアムマイル)が皐月賞を勝ち、ダービー馬(ドウデュース、クロワデュノール)が凱旋門賞に挑戦し、ダービー2着馬(イクイノックス、マスカレードボール)が天皇賞・秋を勝つ。ここまでは完全に一致しています。 ——なるほど!イクイノックスも3歳秋の天皇賞がG1初制覇でしたね。 黒い太陽:むしろイクイノックスの世代は、ジオグリフが天皇賞・秋で9着に敗れ、4番人気ダノンベルーガが3着でした。これに対して今年の3歳はミュージアムマイルが2着で史上初の3歳ワンツー。これなら、割り引く必要はないでしょう。 ——あの時のイクイノックスは天皇賞・秋から有馬記念のローテを歩んで、そこでも古馬を一蹴しましたね。 黒い太陽:マスカレードボールが“2代目イクイノックス”の道を歩むなら、ここを勝つかどうかが分岐点。ベストの東京が舞台で、2400mの距離もダービーで経験済み。クロワデュノールが絶好調なら怖い存在でしたが、最後まで出否の結論を待ったくらいのデキなら、マスカレードボールが優勢だと思います。
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カランダガンは軽視せざるを得ない理由
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競馬歴30年以上の競馬ライター。競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。競馬情報サイト「GJ」にて、過去に400本ほどの記事を執筆。

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