【2敗目】敗軍の将、ダルビッシュを語る
現地時間5月21日夜、マリナーズと対戦して1-6で完敗したレンジャースのロン・ワシントン監督は、先発のダルビッシュについてこう語った。
『ダルビッシュの球速は良かったんだが、今日はストライクゾーンに投げられなかったね。今日は1敗したけど、僕らは前に進むよ。今夜は(相手投手の)フェリックスの日だったってこと。ダルビッシュの日ではなかったね。4イニングしか投げてないのに96球は多すぎたので、今日は4回で降板してもらった。彼にはシーズンを通して投げて欲しいし、今日は単なるひと試合に過ぎないから。今日のような経験を糧に、学び成長して欲しいと思うよ。(降板後)彼は謝ってきたんだ。彼はもっと投げたい(投げるべきだ)と思っていたのでしょう。私は謝る必要なんてないよ、と伝えた。だってこれは単なるベースボールのゲームなんだから。』
続いて記者会見場では、メジャー移籍後、自身最短の4回KOで2敗目を喫したダルビッシュ有が、記者との一問一答で負け戦を振り返った。
――今日のピッチングの印象は?
まぁ、最初はすごく調子いい感じで投げられていたんですけど、途中からバランスが崩れて、ストライクがほしいところで(ストライクを取れずに)点をとられたということですね。
――前回の(マリナーズとの対戦で)「なかなか勝負できる状態でなかった」と言っていたイチロー選手との対戦、今回はどうでしたか?
第1打席(1回、右翼線を抜かれるタイムリー3ベース)は低めの球をうまく打たれたなぁ、と。2安打目(3回、中前にタイムリーヒット)はちょっと甘かったですね。
――イチロー選手にはどんな球種を投げたか?
いや、あの……カットとかツーシームとかけっこう投げましたけど、まっすぐは1球か2球しか投げなかったです。
――【外国人記者】ワシントン監督はあなたが謝罪したと言っていたが?
今日は長いイニング投げれていないし、ヒットを少ないわりに点をとられたので、内容が良くないということで一応監督に謝ったら、「そういう時もあるから、もう絶対に謝るな」と言われました。
――今日はフォアボールがいつもより多かったが?
さっきも言ったとおり、ストライクが欲しいところで取れなかったということです。前回のマリナーズ戦でもフォアボールが多かった、その時は、内容が今回よりも悪かったので、(今日の状態は)悲観的ではないですね
――改めてイチローの印象を?
前回も言いましたけど、いいバッターだなと。
――【外国人記者】今日のピッチングは(ダルビッシュが言う)メカニズムが違うということ?
最後、(最終登板回となった4回)フォアボールを3つ(連続で)出しましたが、その場面はフォームが「自分の思ったものと違う」、と思って投げていました。が、満塁になって(1番のダスティン・アックリーにライト前タイムリーを打たれて)1点取られてから、自分の感覚を掴んで(良いフォームで投げれた)……次回はこういう事のないように、できるんじゃないかなぁ、と思います。
――ヒューストンからシアトルに移動してかなり気温の差があったがその辺は影響したのか?
うーん、まぁ……別に僕はその辺も気にしていないですし、あまり気にもならずに投げれました。体調も良かったですし、調子も良かったけど上手く行かなかったですね。
現地シアトル入りしている取材班は、明日、イチロー選手ら日本人選手にダメモトでインタビューを敢行予定。
こちらも成功の折には速報します、お楽しみに! <取材・文・撮影/日刊SPA!シアトル臨時支局>
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