オタクはどこまで本気で処女を信仰しているのか?
―[[処女ブーム復活]の謎]―
童貞力が高まるほど処女信仰が深まる
オタクはどこまで本気で処女を信仰しているのか? オタクの生態に詳しい寺尾幸紘氏が解説する。
「基本的に、オタクはみんな処女が好きです。オタクはコントローラブルなものが好きで、自分でスイッチを入れて、変えるのが楽しいんですよ。何より、処女にはプレミア感があります。オタクは”初回限定”という響きが大好き。言ってみれば、処女は究極の初回限定みたいなものですから(笑)」
しかし当然ながら、実際の処女が皆、清純なわけではないが……。
「オタクはコンプレックスと独占欲が強いんですよ。非処女に笑顔を向けられても、『それは前の男にも向けたことのある笑顔だろう』と疑ってしまうんです。童貞が多いのも、処女好きなことに?がっているでしょう」
さらに、オタク活動に励めば励むほど、処女信仰が高まる傾向にある、と寺尾氏は指摘する。
「彼女をつくらずにオタクなことばかりやっていると、どんどん”童貞力”が高まっていくんです。そうすると妄想が止まらなくなって、変態性が増し、処女信仰が強まっていく。童貞力が高まっているほうが、オタクとしては仲間が増えて楽しいんです」
アニメやアイドルといった、これまで「オタクだけのもの」とされてきたカルチャーは、ここ数年で急速に市民権を得た。寺尾氏いわく、そのことも処女信仰の復活と関連性があるという。
「オタク自体のパイが増えたことに加え、一般の人にアイドルや声優の知名度が高まって、処女好きの声が大きく聞こえるようになりました。さらにAKB48をはじめとする10代のアイドルが流行しているので、処女性を求める傾向はより高まるでしょうね」
しかし、処女教信者=モテないオタクだけ、というわけではない。草食系風の外見を持つデザイナー・山内潤さん(仮名・24歳)は、自らの処女信仰を告白する。
「今まで付き合った4人の女性は、全員処女でした。処女の汚れていない感じが大好きです。僕は恋愛下手でオクテということもあり、ほかの男と比べられるのが嫌で……。他人の味を知っていてほしくない、自分の色に染めたいんです」
さらに熱狂的な処女教信者である鈴木正吾さん(仮名・35歳)にいたっては、「結婚してないのに処女ではない女性、これはいかがなものかと思います。つまり男にヤリ逃げされたマヌケな女ということですよね」と断言する。
しかし、鈴木さん自身が童貞ではないのに処女を求めるのは、都合がいいとも言えないだろうか?
「好きなタイプが自分と同条件でなければいけませんか? ならば背の低い女性が背の高い男性を求めるのもおかしいですよね。そういうことを言うのは、だいたい未婚非処女のヒステリーか、本当は処女が好きなのに仕方なく非処女と付き合っている男たちですよ」
彼ら以外にも多くの男性たちが、処女への思い入れを語ってくれた()。かつては男女ともに「処女は面倒くさい、ダサい」と考える風潮だったことを思うと、やはり処女ブームが到来しているのだろうか?
【寺尾幸紘氏】
Webサイト「アキバOS」(http://www.akibaos.com)を運営する
秋葉原総合研究所の代表取締役。
『TVチャンピオン』アキバ王選手権優勝者
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