ドう焼、わいしい、じスケットetc. インチキ日本語菓子が残念すぎる
「これってなんて書いてあるの?」
現地でたまに目にする、菓子類のパッケージに書かれた日本語について中国人にこう尋ねられたとしたら、答えることができない場合がほとんどだろう。なぜならそこに書かれた日本語は日本人でも意味不明である場合が多いからだ。そんなインチキ日本語が書かれた菓子を、深セン市内のスーパーで集めてみたのだが……。
まずはドラえもん人気のおかげで、中国でも市民権を得ているどら焼き。輸入代理店として香港の住所が書かれているこの製品には、日本産であることをアピールするためか、パッケージにこんな長文が。
「ソフトに焼きあ多た生地に餅あんを立つぷりあわせひと口サイズのどら焼です。」
さすがに背伸びしすぎたか……。そしてそのすぐ下には「ドう焼」の文字。「ら」と「う」が似ているのは分かるが、上の文ではちゃんと書けているだけに残念だ。
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さらに左下には「わいしい」の一言。でも言わんとしていることは分かるよ!でも日本産ではないでしょ! 次に見つけたのは、日本でもお馴染み、凍らせて食べるチューチューアイス。
「ゼリーポッキー」の長音符が横になっているのはご愛嬌。左側に書かれた「すばらしいあじ」は日本語としては間違っていないが、取って付けた感が否めない。
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左上にはなぜか「一休さーん」と、顎が割れたあのお侍さん(蜷川新右エ門)の声が聞こえてきそうな文言も……。
一方、こちらの「あわのモキ」は確かに食べた感触もやたら硬く、モチモチというよりモキモキといった感じ……。オリジナルの擬態語を生み出すとは、ある意味、日本語を高度に使いこなしているのかも?
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今回「惜しいで賞」を進呈するとしたら、こちらの「マツュマロ」。「シ」と「ツ」の違いは日本人にも紛らわしいこともあるだけに、これにめげずに日本語学習を続けてもらいたい。
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そして極めつけはこちらの「じスケット」。コアラのマーチに酷似していることは今回はあえてツッコまないが、その上に書かれてあるアルファベットでもさりげなくつづりが間違っている。さらに下には「子供の楽園に接吻する」の文字が。何と言いたかったのか分からないが、どこか犯罪めいた香りもして不気味極まりない……。
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中国で売られている菓子類のパーケージに意味不明な日本語が書かれているのは、それだけで「日本産!?」「意味は分からないけどなんか良さそう」と手に取る消費者が少なくないからだ。日本ブランドを偽装することは良くないが、自動翻訳サイトや辞書とにらめっこしながら、悪戦苦闘した生産者の姿が目に浮かぶ。「もうちょっとがんばってね」と、なんだか暖かく励ましたくなるのだった。
【取材・文・写真/ドラゴンガジェット編集部】
ガジェット好きのライターや編集者、中国在住のジャーナリストが中心メンバーとなり、2012年1月から活動を開始。東京と深セン、広州を拠点に、最新の話題をお届けする。
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